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平成16年1月。
興信所の調査員・宮本と20歳の東大生・加奈は、
浪人生・昌史を東京芸大に受からせるため、
大学入試センター試験で完璧なカンニングを実行する。
しかし、カンニングは露呈し、宮本は職を、加奈は学籍を失った。
彼らを嵌めたのはカジノのオーナーで砥川組組長の息子・沢田。
宮本、加奈、昌史、そして昌史の父で元港区会議員の西村は復讐のため、
沢田と10億円を賭けたポーカーの勝負をする。
入念なイカサマを仕掛けた4人は、絶対に負けるはずがなかったが―。
名画「スティング」を超える驚愕の大仕掛け。
奇跡のラストが待っている、痛快至福のエンタテインメント小説。
――――― 「BOOK」データベースより
個人的評価 : ★★★☆☆
うーん……。
これといって好きなポイントが見つからず。
面白くないわけじゃない。
沢田は本当に悪どい厭なやつで、
そんな沢田がどんな風に潰されるのか、まさか最後まで勝ち抜けるのか、
気になって最後まで読みはする。
思ったとおりに進んでいくことがいくつか。
あの人から目を離すと危ないだろうとか。
うっかりするといとも簡単に敵方に取り込まれるだろうことは想像に難くないのに
なんで誰もそれを気にしないんだろうな、なんて。
さらには沢田。
過去に接点のあったほとんどの人間が口を揃えて言うくらい頭の切れる、
かつ人間性は大いに問題ありな男相手にそう上手く行きゃしないだろうとか。
10億円を賭けたポーカーのシーンがかなりの見せ場なんだろうけど、
そこが私にはあまり楽しくなくて。
張り詰めた空気だとか、ヒリヒリするような緊張感だとかが
どうにもピンと来なくて。