- 動物園で逢いましょう/五條 瑛
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なぜ元新聞記者は、
情報分析員である葉山を動物園に呼び出したのか?
情報の魅力に取り憑かれた葉山もまた
“横田という檻”の中で生きている。
葉山隆……米国国防総省の在日情報機関に所属する分析員。
エディ……葉山の上司であり、米国に忠誠を捧げる愛国者。
坂下冬樹……米軍横須賀基地内のNISC(海軍調査軍)の調査員。
洪敏成……ソウル通信社の記者であり、韓国国家情報部の情報員。
『プラチナ・ビーズ』『スリー・アゲーツ』
で活躍した彼らが帰ってきた!
<鉱物シリーズ>の興奮再び!
大藪春彦賞受賞作家が放つ、書き下ろし三編を含む本格スパイ小説!
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
<鉱物シリーズ>ってこんなにサラッとしてたっけ?
と思ってしまった。
裏切りやらも描かれてはいるんだけど、全体的に軽めな印象。
連作短編ということだからか。
軽めな印象ではあるけど、やっぱり人が魅力的で面白かった。
エディやJDや坂下の葉山に対する態度、
今までに読んだこのシリーズの中で一番解った。
葉山は確かにからかい甲斐のある愛すべき人物だ。
初っ端、元敏腕記者が伝えられていた葉山の見分け方からして
思わずにんまりしちゃう。