『エデン』 五條瑛 | 鈴と空のブログ

鈴と空のブログ

読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

エデン/五條 瑛
¥2,200
Amazon.co.jp

新宿のスラムで育ったストリートギャング、亞宮柾人。
彼が、政治・思想犯専用特別矯正施設「K七号施設」に入れられた時、
「闘い」は始まっていた!
待望の近未来ミステリ!
見せてくれないか、信念とやらが造り上げた楽園の姿を

さあ、嗅げ。血の匂いを。
肌で知れ。骨と肉の脆さを。
経験するがいい。人を殺すにはどうすればいいかを。
そして学べ。生と死の間には、それほど大きな距離がないことを。

(本文より)
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆


本来は政治犯・思想犯の矯正施設がああある目的、
すなわち所長である北が考えていること、
そこに本来の対象とは違う亞宮たちが放り込まれた理由、
過去に大惨事を煽動した宇賀神という謎の人物、などなど
気になることがたくさんで面白かった。


何より出てくる人たちが好き。
所長である北を除いて、だけど。


手は早いし考えるよりも先に身体が動くタイプで、
実際に周りにいると厄介にも巻き込まれそうだけど、
根は悪い人間じゃないんだろうな、と思う亞宮を筆頭に、
かつての敵も、カウンセラーも、囚人(生徒)仲間も。


亞宮と色んな人との会話・やり取りも面白い。