『プロメテウス・トラップ』 福田和代 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

プロメテウス・トラップ (ハヤカワ・ミステリワールド)/福田 和代
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FBIのコンピュータが選んだ
対国際サーバーテロ組織として最もふさわしい人物――
天才ハッカー“プロメテ”が闘う6つの息詰まる電脳戦
――――― 帯より


かつて天才ハッカーと謳われた“プロメテ”こと能條良明。
今は平凡な一プログラマーとして生きる彼に、
謎の男からICチップ解析の依頼が舞い込んだ。
一見簡単に思えたその仕事が、
彼を米国を脅かすサイバーテロ組織との闘いに導いていく。
パスポート偽造、ソーシャル・ハッキング、
スーパーコンピュータでのチェス対決、政府機関へのハッキング等、
半神の名を持つ男が強大な敵に次々と挑む連作ミステリ。
――――― 裏表紙より


個人的評価 : ★★★☆☆

多少4つ寄りの3つ。


「天才ハッカー」とサイバーテロ組織との闘いということで
もっと専門用語やらたくさんの小難しい話になるのかと思いきや。
専門的な部分もないわけじゃないけど、そんなにしんどくなく。


プロメテとパンドラという天才同士のコンビもわりと好き。
言動にいちいち文句を言いながらも、

警察を敵に回しても揺らがない信頼関係だったり。
その天才2人以外にも、ちょっと生意気な天才少年とか
無愛想なんだけどたまに優しい捜査官とかみんななかなか素敵。


サイバーテロの黒幕はそんなに驚きはしなかった。
最後のチャットのシーンで明かされる結末も同じく。
「だろうな」という感じか。


プロメテの天才っぷりがイマイチ伝わらなかった。
先に書いた「専門的な部分がしんどくない」の裏返しなんだろうけど、
ハッキングしている様子があっさりしてるので
緊迫感とかハラハラ感があまりなくて。