『銀河に口笛』 朱川湊人 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

銀河に口笛/朱川 湊人
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僕らは親愛なる秘密結社「ウルトラマリン隊」を結成して、
みんなが持ち込んでくる不思議な事件の謎に挑んでいた。
そんな小学三年生の二学期の始業式の日、
不思議な力を持った少年リンダが転校してきた……。
虹の七色に乗せて送る、
ちょっぴりほろ苦い少年たちの成長物語


太陽の歩みが今よりも遅くて、
一日が十分に長かったあの頃……
僕らはかけがえのない友だちと、いつも一緒だった――

――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆

最初から別れが来ることは解って読んでいたのに、
おまけにリンダはどうやらUFOに乗ってやってきた宇宙人で
きっと普通の別れとは違うんだろうなとも思っていたのに、
やっぱり別れのシーンは泣いちゃいそうになる。
リンダを呼ぶ声に思わずグッと。


「ちょっぴりほろ苦い」って言葉から想像したより
随分苦かったけど(虐待だとか性同一性障害だとか)
ウルトラマリン隊のそれぞれへの接し方が好かった。


短気だとかいい子ちゃんだとか色々あっても
基本的にみんな優しい温かい子どもたち。


全てを理解してその全てを受け止める、
なんて大層なことではなくて
「難しいことはよくわからんけど、いいじゃん」って
子どもらしいところもあってそれも好い。