自分だけはかからない
そういうあなたが一番あぶない
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
どうも中途半端な気がしちゃって残念。
清水さんの“皮肉な笑い”みたいなのを期待してたんだけど
そういうわけでもない。
催眠(術)とテレビとか、
普段考えたこともないようなことも書かれてて
そういう部分は面白かったんだけど。
新興宗教にのめり込んで家族を困らせる妹とか
パソコン通信で関わる“美穂”の正体とか
色々詰め込んだんだけどどれも微妙なまま、な感じ。
“催眠(術)”に絡んで書かれてることだから
浮いてるとまでは言わないけど、
どうせならもうちょっと…、と思えて仕方ない。
最後に明かされる記憶のことにしても
えらく唐突な感じがして。
それを思い出してからのああいう終わり方、
どちらかというと好きなはずなんだけどな。
なんで今回のはそんなに好きだと思えないんだろうか。