出産・結婚・マイホームからお墓まで、誰もが経験する
人生の様々な転機・節目・大イベントを取り上げて、
ユーモラスにスケッチした十のドラマ。
「これは私のこと?」と読む人を思わず振り向かせずにはおかない、
スーパー・リアルな短篇集。
――――― 裏表紙より
個人的評価 : ★★★☆☆
短編だからというのもあるかもしれないけど、
「何かが起こって大きな盛り上がりがあって綺麗にまとめて…」
というよりはただ淡々と、ほんとに「リアル」な感じ。
「まぁ、ありがちな話だな」とは思うものの
自分の実体験としてはピンと来ないものから
「あぁ、まるであいつのことみたいだな…」って
具体的な顔が思い浮かぶ話まで。
お墓の話に出てくる親戚間の揉め事が一番身近。
自分の思い通りにことが運ばないとヒステリックに騒ぐ人、
何もしないのに口出しだけは人並み以上な人、
何もしないから余計な口は出さないというのを言い訳に
完全にノータッチを決め込む人、などなど…。
もうほんとにこれを読んで思い出しちゃっただけでもイヤになる。