『神のふたつの貌』 貫井徳郎 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

神のふたつの貌 (文春文庫)/貫井 徳郎
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牧師の子に生まれ、神の愛を一途に求めた少年。
もっとも神に近かったはずの魂は、なぜ荒野を彷徨うのか?
ミステリーの限界を超えた新世紀の「罪と罰」!


人の死は悲しみか、救いか、絶望か、虚無か。
早乙女にはいずれともわからない。
四肢を潰された蛙、黒焦げになった母、
無表情に死ぬであろう自分。
人間は善悪の判断をする必要はなく、すべて神に委ねるとよい。
人の死に悲しむ必要はなく、神への祈りだけが救いの道である。
死は永遠の別れではない。
死は、神との契約である。
不幸は自ら望んで与えられる―――。
第一部 「全能者」より
――――― 2001年版 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆

苦手だった。


「神」とか「死」って言葉にしても、牧師という設定にしても
わかってて読んだんだけど、
あまりにも全編、しかもがっしり絡んでくるので
読んでてちょっと疲れてしまう。


これで「ミステリー」の要素がもっと効いてれば
最後まで読んでの印象も変わったのかもしれないけど。


ずっと「早乙女」としか呼ばないことの意味は

簡単に想像できてしまうから「ああ、やっぱり」って思うだけだし
ラストで牧師の口から語られることもそんなに驚きはないし。


「ミステリーの限界を超えた」ってことは
この小説のジャンルはミステリーなんだろうと思って
神やら宗教やらに多少の苦手意識を感じつつも読んでみたんだけど。

読むのにえらく時間が掛かった。