漆黒の夜空 -119ページ目

敗戦

負けた






































結局他人の決めたレールの上でしか動く事が出来ない
































所詮、薔彩はその程度の人間






























4年間、籠の鳥にすればいい










































































いつか…した事も後悔する様な役者になってみせる

































でも、その時『大学行って良かったでしょう?』なんて絶対言わせない








































あたしを蔑んだ、制限した人全てに





























































見せてやる















































あたしの、不屈の精神を

最終決戦…?

薔彩は高校3年生。



来月にはセンター試験。



あと2ヶ月ちょっとで…卒業になる。
















去年の今頃は…大学に行きたいと、本当に思っていた。首都圏の大学に行って、そして演技の勉強をしたいと…。













今年の6月になって、いきなり県内の大学に変えろ














理不尽な決定に抵抗した

















でも…出来なかった















妥協案を出した





















家から通えないから、却下



















『親のせいで、なんて恨むんじゃなくて…その限られた範囲内で頑張ってほしい』

















確かに、限られた中でやらなければならない事もたくさんある。














でも、家族の全てを背負う事が…=薔彩の人生?


















違う…薔彩は『家族の物』ではない。自分の人生だ。
































だから、同じ『限られた範囲内』なら…演技の勉強をしたい



…専門学校が良い























それも…許されないのだろうか。






























また…薔彩が『我慢』すれば、良いのだろうか。



























舞台を見た。生の舞台を。



人が動く、その姿を。




































凄かった。だから…声優になりたい。舞台も出来る様な、そんな声優になりたい。






















だから、専門学校で『声優科』ではなく『俳優科』に行って、演じる事を学びたい。





































だから…戦う。

幻想空間

今日、薔彩の地元はとてつもなく寒かった












だから、きっと夜空の月が綺麗だろうと予想。



















やっぱり綺麗だ。

















辛さを癒してくれる。





















だから、薔彩は月が好き。





















月明かりが好き。

















部屋に差し込む
























優しくて

























切ない


























強くて柔らかい




























あの月が…。































あれが…






































薔彩の憧れ。