長期旅行をする人は、打たなければならない注射(例えば、南米やアフリカなどで打っていないと入国できない黄熱病)や、打った方がよい注射がある。黄熱病以外は、打つのは個人の自由なのだが、狂犬病の場合、狂犬病を患っている動物に噛まれた場合、100%死に至る・・・ということなので、打つことにした。



「狂犬病の予防接種を打ちたいんですけど。」と病院に電話すると、

『犬ですか?』っと聞かれた

「いいえ、私が打ちたいんですけど・・・。」



予約して(打つ人が少ないので予約が必要)、病院に狂犬病を打ちに行った。名前を呼ばれたので、診察室に入ると若い女の先生だった。私は、無駄に金を取られる病院が嫌いなので、あまり病院に行かないのだが、こんな若い先生は初めてだった。推定、23歳。そして、かわいい。


先生は、私の世界一周にとても興味が沸いたらしく、いろいろ質問され、私が注射の事を忘れかけた頃、話をさえぎるように『さっ、打ちますよ~。』っと言われ、打つ直前に看護婦さんと

『うわっ、これは痛いよ。針が@@@(専門用語)だし。量も通常より多いよ。』

って話している。





・・・ちょっと、それ、今から、私、打たれるんですけど・・・。(心の声)





待ってもらえるはずもなく、即、ぶっ刺された。噂で、狂犬病は痛いと聞いていたけど、確かに痛かったけど、痛かったけど思ったほど痛くなかった。いつも行ってる整体の方が痛かった。



最後に『私より年下なのにしっかりしてるし、気をつけて行ってきてね。』って言われた。





「えっ!年上かいっ!!」(もちろん心の声)



でも、本当にかわいらしい先生だった。