早いもので

マザーを見送って一年です



昨年 2月15日

夕方

入院中の病院から危篤 と連絡がきて

なんだか不思議な気持ちになった


職場から かけつけた



申し訳ありませんが 病室には入れません

受付で お待ち下さい



コロナ蔓延の中

病院は 厳戒態勢だった



   アタシは いったい何を待ってるの?



マザーの心臓が止まるのを

アタシは薄暗い病院の受け付けで

ただ待つだけなのか?

そこに座ってる理由が分からなかった



ほどなく

面識のある看護師が駆け寄ってきた


先ほど お亡くなりになりました

お体を綺麗にして

霊安室にお連れいたします

もうしばらく お待ち下さい


亡くなった?


亡くなった? 死んだの?

え?  なんで?  嘘でしょ

どういう事なの?



霊安室に横たわってるマザーは

まだ温かかった




アタシ達の意識を無視して

時間だけ 流れ

マザーを別の世界に 追いやった………




そして

動かないマザーが

目の前にいきなり現れ

現実なんだよ と突きつけられた



11月に リハビリの為に転院して

次に会った時は 亡くなってる


だけが勝手に流れ

アタシ達は それを追ってるだけ   


不思議な感じだった






一年たって

あの日の 虚ろな感覚が

少しづつ よみがえってきました




マザーは

どう感じていたのかなぁ


淋しい思いが 

気丈なマザーを

奪ってしまったんじゃないか






アタシは

そればかり考えています