今回の手術は、おへそ付近で閉塞している部分(おそらく癒着していると思われる)を剥離
または腸が硬くなっていたりぺちゃんこにくっついていたりした場合は切除するというものだった
詳しくは開けてみないとわからない
手術予定時間は4時間
同じところを切るが前よりはおなかの傷も小さくてすむだろうという話だった
今回の手術は、前の手術が終わってから、午後からの手術になるということだった
今回も前日はめちゃくちゃよく眠れて、手術時間までもドキドキするかと思いきや、アマプラで「私の夫と結婚して」というドラマにハマってしまい、ギリギリまでそれをみて過ごした
少し前の手術が長引いていたようだったけど、
ドラマ見てたから全然平気だった
(神経図太ーい)
急に呼ばれていよいよ行くことになった
背中の麻酔また時間かかるんだろうな…
またお腹は痛いだろうけど、がんばるしかないな
そんなことを考えながら手術室まで歩いた
手術室に着いて硬膜外麻酔をしてもらったけど
今回はびっくりするほど早かった
えっ早
思わず口から出た
わぁ、今回はめっちゃ上手くいったなーと思ってたけど、実は術後この麻酔がなんか違和感があったんよな…
その後すぐにまた適当な感じでマスクを当てられ
前回同様
少しズレてても全然大丈夫です
という言葉とともに
みるみる眠りについた
今回は目を覚ましたらまず
あいたたたたたーーー
何これめちゃ痛いーーーー
てな感じで、猛烈な痛みが襲ってきた
何よ、前はこんなじゃなかったじゃない
主治医(消)の先生が
うたかたさん 手術終わったよー
30分で終わったわー
という謎の言葉をかけてきて
え
30分
とはなったものの、痛くてそれどころじゃない
あ…りが…とう…ござい…ます
それより、痛み止め…
痛み止めってしてもらえますか
痛み止め…
痛み止めを…
砂漠で水を求める人のように
切実に痛み止めを求める私
ようやく部屋について(ICUに入るはずだったけどたぶん思ったより楽に手術が済んで急遽部屋に戻された)看護師さんたちは戻ってくると思ってなかったみたいで、大慌てでバタバタ動いてくれていた
でも，そんなのお構いなしだ
今は激痛に耐えられないのだ
あのー痛み止めもらえませんか
痛くて痛くて
いたたた…いたたた…
そっか、じゃあ一旦血圧も安定してるし、レスキュー(硬膜外麻酔のかちっと)押すね！
カチッ
ん今右側だけに広がった感覚だけど…
なんか右感覚ないぞ
もう1人の看護師さんが
あ、点滴しますね✨
少し待ってください
とすぐに取りに行ってくれて点滴繋いでくれた
そこから数分したら痛みが嘘のように治った
痛み止め、最〜高〜
前回の入院で、ダメな痛み止めとよく効く痛み止めを知ってくださってるので、今回はちゃんと対応してくれててすごくありがたかった
背中の麻酔、効いてなかったんかな…
カチッとした時に初めて入ったんか…
ちょっと頭をかすめたけど、もう痛み止めが効いてるから全然そんなのよかった
ようやく少し落ち着いて、看護師さんに時間を聞いたら16時とのこと
えっ早くない
14時半に病室出たから1時間半しか経ってない
そういえばさっき30分って言ってたっけ…
私の頭の中はびっくりでいっぱい
時間も時間だから全然疲れてもないし全く眠くない
でも、たぶん手術ハイになってたんだろう
人間の体の不思議や健康のありがたさ、命の尊さなど、壮大なテーマについて頭の中で妄想を繰り広げ、全国民の前で演説でもしそうな勢いで、頭の中では色んな想いが駆け巡っていた
ただ、頭の中の壮大さとは裏腹に
見た目は鼻チューブを入れた患者がぼんやり空を見つめるという図だったとは思う
(鼻チューブは手術中にイレウス管から胃管にまた入れ替えられていた)
ひとしきり頭の中の演説を終えた後
時計持ってくるのを忘れたことに気づいた
時間がわかるもの…時間がわかるもの…と探したらモニターの右上に小さく時間が見える
老眼だけどなんとか目を凝らしたが
残念ながら何時というところまでしか見えない
19時あとは何分なのかわからない
21時までそうして見ていたが
看護師さんに聞いたら普通に携帯渡してくれた
もっと早くいえばよかった
(ICU行くつもりだったから術後は携帯使えないもんだと思ってた)
夜遅くはなったけど、手術が無事に終わったことを家族に報告した
先生から家族には連絡があり、うまくいったことを聞いていたらしい
4時間と聞いていたので、家族もあまりの早さに驚いたみたい
夜、主治医(消)の先生が来てくれて説明を受けた
なんとお腹を開けて見たら
癒着ではなく
小腸に大腸の脂肪がギュッと絡みついて
小腸を締め付けてしまっていたらしい
なので、その脂肪を取り除き、捕まっていた小腸を解放してくれたそうだ
他に癒着箇所もなく、大丈夫と確認できたので
手術時間は26分という早さで終わることができたらしい
手術を何千件と行ってきている先生だからこその早さだった
主治医(婦人科)の先生は事故ですねと言っていたから、めったに起こらない症状なんだろう
ほんまに敢えてなんでそんなんになるねん、私
つくづく自分のついてなさに愕然としたけど
もう大丈夫になった安心感でこの時は胸がいっぱいだった
でも、この後、トラウマという新たな問題とまたしてもの排便問題に悩まされることになる