金曜日のライオン
初七日です。
まだ、暗いので日が登れば初七日です。
一週間が早い気が…。
じぃちゃんが、22日金曜日に死んだので、指折り日にちを数えてみる。
22…23…24…25…26…27…。
6日なのに、初七日なのか?
「なんでなん?」と聞くと、「それでいいんだよ。なんでだろうね?」との返事。
なんだ、知らないのか。
ふと、不思議に思うのが神事仏事の時は数え年で勘定されること。
じぃちゃんは85歳で死んだのに、お経を唱えてもらってる時には「数えで86歳」と言われた。
厄年とかも数え年で厄払いをするよね。
旦那は今年41なので数えで42歳。本厄ですわな。
オイラは今は34歳。
12月に誕生日が来て35歳なんだけど、数え年だと36歳。
年が明けたら、すぐに37歳になる不思議。
まだ、36歳を謳歌してないっちゅうねんo(`ω´*)o
このシステムは何時からなの?
年寄りは、すぐ数え年で言うんだよ。反則だよ。
てか、お母さん…娘の年齢ぐらいは覚えておいて下さい。
いや、そんなシステムの話がしたいんじゃなくて…。
じぃちゃんは、ずっと家に帰りたくてしょうがなかったみたいだけど、世話をするオバちゃんの足腰が悪くてずっと世話が出来なかった。
仲も悪かったから、余計に帰って欲しくはなかったみたい。
じぃちゃんは、わがままだったからね。
じぃちゃんが死ぬ前、オバちゃんは「死んでも家には入れさせん」なんて言ってたけどオイラ的には「またまた~、そんなこと言ったって、ちゃんと入れるんでしょ。んもぅ素直じゃないなぁ」ぐらいに思ってて、まさしくその通りになったんだけど、葬儀屋さんは頑なに「家の周りを1周して斎場に入ります」と譲ってくれない。
病院で、お母さんとオイラの二人で「連れてくるって話したよな?」とか思ってるのに、葬儀屋は一点張り。
わざわざ、確認しちゃったよ。
それを伝えて、やっと納得してくれたみたい。
じぃちゃんの家に戻って、じぃちゃんを布団に寝かして、その隣でお金の話。
なんか、嫌だな。と思いながらも、あれこれ口を出してみる。
いろんな事が、決まって夕方、お坊さんが来てお経を唱えてくれる。
木魚が響き渡る、うるせーな…。と各自思う。
オイラは、木魚がいつか飛ぶんじゃないかとワクワク。結局、飛ばず。
いつぞやの時は、木魚が飛んで面白かった。
こっちサイドが学んで、飛ばないずれない工夫が施されていたのには笑った。
お姉ちゃん(叔母)の子供に「だれ~?」と散々聞かれる。おめぇーらは学習能力がねぇのか?
オイラ「大きい姉ちゃんだよ」
だれぇ?
妹「小さい姉ちゃんだよ」
妹よ、お前も同じことを聞かれてるのか?
いことにギャーギャーされて、ちと疲れる。
小学生なら、少しは状況がわからないのか?と内心イライラ。
低学年なら、まだまだ猿か…。
中2の長男は、さすがに状況がわかるので大人しいのだが、大人の仲間入りがしたくて、ずっと大人の中に。
ガキを妹に丸投げするつもりだったが、オイラも捕まりトランプの餌食になる所をタイミング良く呼ばれ、解放される事に。
家に帰り、翌日の予定を確認。
ぐっすり寝て、起きてじぃちゃん家に行くと、やっぱりじぃちゃんは冷たくて寝てるんだよな。
でも、昨日は目も開いてて口も開いてたのに、今日は閉じてる。
お姉ちゃんが閉じてくれたそうな。
さすがナース。
でも、患者さんと肉親ではやっぱり気持ちが違うそうな。
お昼過ぎに、じぃちゃんを斎場に行くためにお向かいが来る。
エレベーターを降りると、おば様たちがヒソヒソ。
オイラたちを見て「おじいさんが亡くなったのよ。」
横目にしながら、「よく、じじぃだと分かったな」と感心。
そして何故か、オイラと妹夫婦が斎場に行く事に。
適当な服を着ていた為、他の葬儀に来ていた人はオイラ達の身なりを見てギョッとして睨まれる。
荷物やらなんやらを準備してもらってるオカン達を迎えに行って着替える。
九州からお坊さんが来て、お経を読んでもらう。
いとこのアーちゃん(小1)が鼻をズルズルすする。
なんで、こんな時に鼻水がでるの?
係の人にティッシュをもらって対応するオイラ。
ちょっとした会食をして、解散。
とは言っても、ほとんどの人間が斎場に残って、線香の番。
オイラも一回、家に戻り化粧品を取って風呂に入って、妹夫婦を実家に残し、また斎場へ。
さぁ、いとこのフー君とアーちゃんが起きてますよ~。
子供は寝る時間ですよ~。と言っても聞かず…。
大人たちが起きているので子供も妙なテンションになって起きているんでしょうな。
座布団を綺麗に並べて、「俺ルール」の双六が始まる。
「おっきい姉ちゃん、問題だして!小3で出る問題ね!」
( ゚Д゚)ハァ?「小3の問題って何が出るの?」
聞けば、割り算を習っているそうなので、携帯片手に問題を出す。
「あまり○」
あまり…?あまりとは何ぞや?と思いながら問題を出すが「まだ習ってない」との理由で簡単な問題にとどまる。
これを見つけた、小1アーちゃん。
「アタシには足し算出して」との事だったので「10+6は?」と問題を出すと「まだ習ってない」との事(・ω・` )
お前たちは、何なんだ?(ノ ゚Д゚)ノ ==== ┻━━┻
中2のユー君は、夜のコンビニに行きたくてウズウズ。
本当は、お好み焼きが食べたかったみたいだけどなwww賭けをしたのさ。
とりあえず、オイラもコンビニに行きたいので小学生を寝かしつけて下さい、ご両親。
なかなか、寝ないのでオイラが一緒に寝る事に、「おっきい姉ちゃん、 トイレに行ってないから行ってくる」と言って脱出成功。
入れ替わりに「お母さん」のお姉ちゃんが布団の中に入ると「ここは、おっきい姉ちゃんが来るから、ママは向こう」と言われフラれる。
ソワソワしてた中2のユーくんを連れてコンビニへ買い出し。
ナプキンを買ったんだけど、ユーくん「これは何?」とナプキンを見せびらかす。
オメーには関係ねぇ。と一言。
そんなユーくん、ずっと「お好み♪お好み♪」言ってたので、店を覗くと閉店。内心ヨッシャ。
しばらく家に戻ってた弟がコンビニに寄って斎場に。
買い物袋の中には、イヤホンが。
それを見つけたユーくん。欲しくてウズウズ。
しばらく、線香の番をして皆がドンドン寝ていく中、オイラは目がランラン。
でも、身体は眠いみたいでフラフラ。
少しの間、孫たちだけで線香の番。
お姉ちゃんが起きてきて、オバちゃんが起きてオトンにオカンと起きてきて。
いろいろおしゃべり。
ユーくん突然「ポケベルって何?」
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工 えらい急なクエスチョンだな…。
あーだこーだ説明するオイラと弟。
「俺はよく知らんけどな」と弟、オイラに丸投げ。
どうして、この子は昔から「これなぁに?」なんだろう?どうして一つの事に追及するの?
相変わらず、ユーくんはコンビニに行きたくてウズウズ。
弟が気の毒に思ってか、コンビニにつれて行く。
ユーくん「おこづかいで買い物しよう♪」
帰ってきたら、弟が買ったイヤホンと同じ物を買ってきてる。
よっぽど欲しかったのかな?
安い物みたいで「音が悪い」とか散々文句言っていたが。
そんなユーくんも、撃沈。
布団の中でぐっすり。
弟も寝る。
オバちゃんは、弟がしゃべる事にビックリしてたな。寡黙な男だでなぁ…。
朝になって、オバちゃんとお姉ちゃんとオイラの3人でコンビニに買い出し。
斎場のロビーで肩を落として悲しんでる人を見て、申し訳なく思いながら買い物。
帰ってきても、まだ悲しんでる様子。
みんな起きて朝ごはん、オイラはコーンスープを1つ買って飲もうとしてたらユーくんが「飲みたい」と…。
一口飲んで、ユーくんに渡す。
温かい物を飲んだら、眠たくなってきたんだよね。
ここで寝たら、何があっても起きない自信があったので、頑張って起きてる事に。
葬儀が始まって、なんか不思議な事をやっているお坊さんにオイラも、くぎ付けだったが、子供たちも方が興味津々。
ズサーc⌒っ゚Д゚)っ とお坊さんの行動を見る。
何やってんだ?この子らは?羨ましいじゃねぇか。
棺の中に花を入れて、孫たちが昨日折り紙で作った手裏剣を入れる。
じぃちゃん、こんなの喜ぶのかな?と大人の孫。
とかしてたら、じぃちゃんの顔に手裏剣がサックリ刺さってるので可笑しい。
花も入れて、お茶を飲ませて、ちょっと隙間があったので「アーちゃんも入る?」と聞くとギャン泣き。
この後、どーなるのか知っているのか…。
余ったお茶をじぃちゃんの体にかける。
今まで、そんな事をした事がないので「じぃちゃん、冷たいって言うんじゃないの?」とか「どーする?ここだけ生焼けだったら?」とかクスクス笑う。
棺を担ぐときに「若い女性の方」とか言ってたので妹は率先して前に出る。
まぁ…妹の出る番は無かったが。
ここで、誰が位牌を持つか、写真を持つかの話し合い。
本来、喪主のオバちゃんが霊柩車に乗るんだけど、足腰が痛いので代理に乗って欲しいと…。
なんか、奥でいろいろ話してたみたい。
血が濃いのがどーとかこーとか…。
昔の田舎の人は、そゆー事を気にするね。
結局、霊柩車に乗るのは弟。
骨壷を持つのはユーくん。
写真は、お姉ちゃんに決定。
そんな話には、ぜんぜん興味がないので、自ら蚊帳の外に出る。
しかし、長男はいいね。
大役を任せてもらえるから…。
八事に行って火葬。
毎回、思うが流れ作業的で嫌い。
お坊さんと係の人が何やらお話。
「あとが詰まってるから、早くしてね」との事。
早口なお経を唱えてもらいながら、じぃちゃんは炉の中へ。
控室で焼きあがるのを待つ。
お坊さんにお茶を出して、そそくさと外に出るオイラ。
トイレにも行きたかったが、どーせオバちゃんは、いつも来てくれるお坊さんの文句を言うんだろう。
同じ話しばかりするので、あまり聞きたくなかった。
トイレに行って、喫煙所でぼんやり。
しばらくすると弟が来て、手首を見せる。
「どーしたん?」
「霊柩車の運転手、運転が下手。ブレーキ、ガックンガックンだもん。位牌の角が当たって痛い」
後ろから霊柩車を見ていたけど、たしかに不安な感じはあった。が、まさか中でそんな事になっているとは…。
しばらくするとお坊さんもタバコを吸いに来た。
何を話していいか分からず、3人して携帯を眺める。
お坊さんが出て行って、オバちゃんが来る。
しばらくするとオトンも来て、喫煙所でおしゃべり。
「やっぱり、朝に炉に火を入れるんだろうか?」とか「温まった状態だと焼きあがりが早いのか?」とかいろいろな議論をするが、答えは見つからず。
あまり喫煙所にいてもいかんと思い、控室に戻ると案の定、オバちゃんは、お坊さんに愚痴を言ってる。
それを、なだめるお坊さん。
「失敗もあるさ。人間だもの」とどこかで聞いた言葉を口にするオイラ。
「そうですよ」とお坊さん。
納得いかないオバちゃん。
意外と早い時間に焼き上がったじぃちゃん。
炉に行くと、骨だけになったじぃちゃん。
しっかり骨も残っててビックリ。
内臓も綺麗だった。
…と分かるのは癌とかあると、そこだけエメラルドグリーンになって焼き上がるんだ。
なんか、綺麗なんだけど不思議な感じがするんだよね。
そんなモノの一切なく綺麗な骨で出てきたじぃちゃんを骨壷に詰める。
大きい骨壷と小さい骨壷。
?なんで、2つあるの?と遺族一同。
どうやら、小さい方は家に置く用らしい。
なんか、葬儀屋によってなのか、時代によってなのか知らんが風習が変わるのね。
斎場に戻って、またお経。
車に揺られて、ほどよく気持ちよくなったオイラはウトウト。
グイグイ船をこぐ。
眠たかった…。
お経を唱えてもらって、会食。
期待はしてなかったけど、思ってたより美味しい料理が出てきた。
コース料理。
ご飯食べて、帰る支度をする。
一か所に荷物をまとめたので、みんなが動かない。
サクサク着替えて、邪魔にならない所で様子を伺う。
みんなの準備も出来たので帰る。
あ。じぃちゃん忘れてるじゃん。
みんなで大笑い。
なんか笑いの絶えない葬式だったな。
さすがに、じぃちゃんと最期の別れの時には泣いてしまったが…。
ウエディングドレス見せたかったなぁ…。
ひ孫も抱かせたかったが、いかんせん子供がおらんでいかん。
まぁ…先週の月曜日に、じぃちゃんとお話出来たから、いいかな。
きっと、じぃちゃん「なんで俺ん時ば、こんなにニコニコしよっとね」って天国で怒ってんだろうなぁ…。
おはようございます。
眠たいです。
みんな、それぞれ寝てるけどオイラだけ一睡もせず。
斎場では、うちの他にも葬式をやっているので、ちら見。←不謹慎
最近は、寝ずの線香の番をしないのか。
なんか、一人ぼっちで可哀想だな。と思う。
でも、それぞれ家庭の都合があるから、こんなもんか?と納得。
と言うより、寝ずの線香の番をするのが少ないので係の人が不思議がる。
さぁ。
あと数時間で葬儀です。
私は、お経を聞きながら寝てしまうんじゃないか?と心配です。
たぶん、賑やかな怪獣たちがギャーギャー言って寝かしてくれなさそうな予感はするが。
さて、私はいつまで起きていられるのか?



