同級生
発売元：エルフ
発売年：1992年
機種：PC-9801

今から20年前に当時のパソコンの主流機種であった
PC-9801より発売されたソフト。

AVGでもRPGでもSLGでもない全く新しいタイプのゲーム。
・・と銘打ってある通り、当時はこの斬新さに衝撃を受けた。

18禁ソフト。俗に言うエロゲですが・・。

過激な性描写だけを売りにするような物ではなく、
あくまでゲームを楽しんで、その延長線上にエロがある！
・・・なスタイルです。

エルフは『ドラゴンナイト』をはじめ、
ゲームとしての完成度が高い作品を多く手掛けてきましたが、
この『同級生』はその集大成と言っていいでしょうか。

よく練られたゲームバランス。
斬新なゲームシステム。
リアルなキャラ設定。

当時パソコンでゲームをする人は今よりもずっと限られてたし、
18禁ソフトとなると尚更そのユーザー層は狭まる。

その中で異例の10万本越えの大ヒットとなりました。
(もちろん18禁ソフト初の快挙)
これはゲーム機ソフトで換算すると100万本～150万本売ったに等しい数。
・・・いや、もっとかな？

普段18禁ソフトをプレーしない層も巻き込んだのはもちろんの事、
とりわけ、男性のみならず女性の方も多くプレーしたというのが凄いところ。
女性の方も共感できる内容だったのでしょう。

それまでの18禁ソフトでは到底考えられない事でした。
18禁ソフトのイメージを一変させた画期的な事でした。

この当時、少年による万引き事件がきっかけでソフトメーカーの社長が
逮捕されるという事件(通称沙織事件)があったばかりで
(これがきっかけでコンピュータソフトウェア倫理機構が設立される。
規制がほぼ野放し状態だったそれまでの事を考えれば
当然の流れと言えば当然の流れなんですが・・)

・・・つまり、18禁ソフト業界は危機的状況だった訳で、
イメージも失墜していました。
(まぁ、元々そんな良いイメージはありませんでしたが・・w)

そんな状況の中での『同級生』の登場は
この業界のまさに救世主であったし、
単なる18禁ソフトと言うより、
恋愛ゲームとしての在り方を示した功績は大きい。

その後に続く『ときめきメモリアル』
など多くの恋愛ゲームに大きな影響を与えましたし・・。
この成功が無ければこれらのゲームは存在していなかったかも・・。

歴史を塗り替えたと言っても大袈裟じゃない。
今でもこの観点から同級生は評価され続けてます。

・・・では、
次回はプレーの様子を交えながら
このゲームの魅力をお伝えしていきましょう。

もちろん○○なシーンは全部カットでw
閲覧不能になっちゃうからね