私の初恋は小学校4年生の頃だ。
その男の子は同じ学年で別のクラスだった。その子との出会いは1年生の時。同じ登校班で第一印象はとにかく性別判断が難しいといった感じだ。なぜなら その子は小柄のハスキーボイスで睫毛も長く目もクリクリ、髪の毛も男の子にしては珍しいおカッパ頭だった。ランドセルも黒でもなく赤でもなく茶色系で 名前も男女共通するような名前で 正直男の子なのか女の子なのか判断出来ないくらい可愛かった。ジャニーズで例えるなら知念侑李くん(笑) (これから彼の事は知念くんと表記することにしよう!)彼とは登校班では一緒なのに、一言も話した事はなく 学校に着いたら別々のクラス、関わることもないと思っていた。
そして 小3の春クラス替えが行われた。その時にまさかの知念くんと同じクラスになったのだ。当時の私は (あ、あの知念くんと一緒だ)くらいに思っていた。そのクラス替えを境に知念くんの事を知ることになる。
小さいくせに態度はでかい。
負けず嫌いの頑固。
頭の回転が早いがゆえ早口で喋る。
父子家庭。
持ち物は全てリラックマ(笑)
登校班の時に見ていた あの仔犬のような可愛いルックスとはまるで真逆な性格(持ち物以外)で正直驚いた記憶がある(笑)
小学4年生になった頃、今までサラサラヘアのおかっぱ頭から一変して松坂桃李のようなショートヘアになった知念くん。これがあまりにも 似合っていて人生で初めて ドキッとしたのだ。今思うとギャップ萌えというやつだ(笑)その日を境に知念くんを男の子として意識し始めた気がする。当時、私のクラスにはクラスで人気ナンバーワンとツーを争うくらい顔も整っていてスポーツ万能な男の子達がいた。ちびまる子ちゃんで言う 大野くんと杉山くんのようなポジションだ(笑)クラス中が彼らに夢中な頃 私はというと知念くんにぞっこんラブだった。
自分の気持ちに気付いてからは私はとにかく知念くんともっと親しくなりたくて とにかく共通の話題がないか手当り次第探ったのだ。例えば当時ORANGERANGEや大塚愛が大流行していて 知念くんがその曲を好きだと知れば彼らが出演する番組はできる限りチェックしたり、天才テレビくんを観ていると聞けば必ずチェックして翌日は天テレの話題を振って会話をしてみたり···(最初は知念くんが観ているから自分も観たはずが、当時橋本甜歌ちゃんにどっぷりハマってしまい 天テレの虜になった私)おはスタが好きだと聞けば朝の弱い私が頑張って早起きして見ていた。ここまでくると、持ち物もナルミヤシリーズからリラックマにシフトチェンジした(笑) ※ほぼ世代バレますな。小学生ながら割と積極的(?)に動いていたと思う(^^; 私だけか分からないが明日席替えと知ればありとあらゆるジンクスを信じて取り組んだこともあった。その1つが
①紙にさくらんぼの絵を描く
②さくらんぼの実の左に好きな人、右に自分の名前を書く
③その紙を4つ折りにして枕元に一晩おく
④翌日その紙を誰にも見られないで持ち歩けば隣の席になれるよ☆
と、いったものを雑誌かなんかで見つけて、今なら何してんじゃ(笑)とツッコミたくもなるが当時の私は健気にやっていたのだ。もしかすると人生で全ての運を使ったのかもしれないが 本当に隣の席になれたというエピソードもある。
とにかく知念くんに、夢中だった私。小学生ながらいつか この人の彼女になりたいな、もしドラえもんがいるなら私の心を読み取ってくれたら 私がこれだけ知念くんの事好きなんだって分かってもらえるのになぁ…なんておませな事を考えて日々過ごしていた。が、この恋も終わりに近づく日がきたのだ。
それはある日 いつものように下校して帰宅すると、そこには家中トランクだらけになっていた。その横には母が涙を流しながらパッキングしていたのだ。何がどうなっているのか分からなかった。母が突然「rina、おばあちゃんが亡くなったよ。南米へ家族で帰るよ」その一言で益々パニックになって、ただその光景を眺めていただけだった。申し遅れたが、私の祖父母は純日本人だが南米へ渡りそこで父も母もその地で生まれ育った。顔も流れている血も言語も日本人と何も変わらないが、唯一違うのは父や母の故郷は南米という点だ。
南米への永住が決まってからの日々はあまりにも早かった。パスポートを作り、学校に連絡をいれ1週間しないうちにお別れ会があり気づけば私は飛行機に乗っていた。
本当にバタバタと過ぎていった…飛行機の中、私は不安と悲しさでいっぱいだった。日本で生まれ育ってきた私は日本語しか話せないしこれからどうすればいいのか、当たり前に小学校を卒業して当たり前のように地元の中学に通い、受験で悩んだりバイトしてみたり、彼氏も出来て制服着て放課後プリクラ撮ったり…これからこういう『普通』の人生を歩むと思っていたから小学生にして先が真っ暗に思えた。それから知念くんにちゃんとバイバイ出来なかったこと、ダメ元でもいいから気持ちを伝えておけば良かったとすごく後悔した。当時はガラケー時代、スマホがなければもちろんLINEすらない。電話番号さえ知っていれば国際電話くらいは出来ただろうが もちろん持ってなく…。同じ日本なら再会の1つや2つあるだろうが地球の裏側。絶望的だった。こうして私の初恋はあまりにも突然に、そしてあまりにも苦く儚く終わってしまったのだ。
余談…20歳の頃 約10年振りに一時帰国したことがある。その時は既にSNSは普及していたからFacebookやらインスタやら色々繋がれるツールはあったものの さすが私が(?)惚れた男の人なだけあって そういうものは一切やっていなかった。が、その帰国時に地元のお祭りに小学時代の友達と行ったら まさかの大人になった知念くんと再会できた。小柄だったとは思えない程背が高くなっていて、爽やかでどこか控えめな素敵な男性になっていた。周りが片手にビールを持ってイキっている中で彼は片手にベビーカステラだった(笑)そういう所は昔とどこか変わらないなあと思えた。再会を果たしたその日、他の小学時代の友達何人かと合流し居酒屋へ行きました。昔は席替えに命を懸けていたのにその日は知念くん自ら 私の隣に座ってくれてまるで夢のようだった。隣でウーロンハイを飲む彼の横で生ビールを一気に流し込んだ私。「それ美味しいの?ひと口ちょうだい?」すら言えない私。いつしか話題は恋愛について。気になる知念くんは3年くらい彼女いないと言う。振られた理由が「俺が人前で手握ったりするのが苦手だったから…」だとか、、周りは引いていたのだが私はというと…「そそ!そういうとこ!ちょっと変わってる感じが昔から彼の好きなポイントなのに!!たまんねーな!」と心で叫びながらまたもビールを流し込んだ。そのあと知念くんに「まだ日本いる?」とか「LINE交換してもいい?」や「彼氏いるの?」など控えめながらに聞かれた。本来ならば彼女のいない初恋相手がこんなにも近くに、しかもこの絶好なチャンスが目の前にあるのだからうまいこと言えばいいのに、そして初恋の相手があなただったと言えばいいのに…私と来たら『彼氏いるよ!』とハッキリ答えて 次に会う約束も10年越しの告白も叶わなかった。でも、なぜだか後悔は1つもないです^^ 逃げと捕らえる方も中には居るかもしれませんが、私にとって初恋とは淡く儚く叶わないくらいがちょうどいいと思えたのでした。知念くん編おわり。
バイバイ
その男の子は同じ学年で別のクラスだった。その子との出会いは1年生の時。同じ登校班で第一印象はとにかく性別判断が難しいといった感じだ。なぜなら その子は小柄のハスキーボイスで睫毛も長く目もクリクリ、髪の毛も男の子にしては珍しいおカッパ頭だった。ランドセルも黒でもなく赤でもなく茶色系で 名前も男女共通するような名前で 正直男の子なのか女の子なのか判断出来ないくらい可愛かった。ジャニーズで例えるなら知念侑李くん(笑) (これから彼の事は知念くんと表記することにしよう!)彼とは登校班では一緒なのに、一言も話した事はなく 学校に着いたら別々のクラス、関わることもないと思っていた。
そして 小3の春クラス替えが行われた。その時にまさかの知念くんと同じクラスになったのだ。当時の私は (あ、あの知念くんと一緒だ)くらいに思っていた。そのクラス替えを境に知念くんの事を知ることになる。
小さいくせに態度はでかい。
負けず嫌いの頑固。
頭の回転が早いがゆえ早口で喋る。
父子家庭。
持ち物は全てリラックマ(笑)
登校班の時に見ていた あの仔犬のような可愛いルックスとはまるで真逆な性格(持ち物以外)で正直驚いた記憶がある(笑)
小学4年生になった頃、今までサラサラヘアのおかっぱ頭から一変して松坂桃李のようなショートヘアになった知念くん。これがあまりにも 似合っていて人生で初めて ドキッとしたのだ。今思うとギャップ萌えというやつだ(笑)その日を境に知念くんを男の子として意識し始めた気がする。当時、私のクラスにはクラスで人気ナンバーワンとツーを争うくらい顔も整っていてスポーツ万能な男の子達がいた。ちびまる子ちゃんで言う 大野くんと杉山くんのようなポジションだ(笑)クラス中が彼らに夢中な頃 私はというと知念くんにぞっこんラブだった。
自分の気持ちに気付いてからは私はとにかく知念くんともっと親しくなりたくて とにかく共通の話題がないか手当り次第探ったのだ。例えば当時ORANGERANGEや大塚愛が大流行していて 知念くんがその曲を好きだと知れば彼らが出演する番組はできる限りチェックしたり、天才テレビくんを観ていると聞けば必ずチェックして翌日は天テレの話題を振って会話をしてみたり···(最初は知念くんが観ているから自分も観たはずが、当時橋本甜歌ちゃんにどっぷりハマってしまい 天テレの虜になった私)おはスタが好きだと聞けば朝の弱い私が頑張って早起きして見ていた。ここまでくると、持ち物もナルミヤシリーズからリラックマにシフトチェンジした(笑) ※ほぼ世代バレますな。小学生ながら割と積極的(?)に動いていたと思う(^^; 私だけか分からないが明日席替えと知ればありとあらゆるジンクスを信じて取り組んだこともあった。その1つが
①紙にさくらんぼの絵を描く
②さくらんぼの実の左に好きな人、右に自分の名前を書く
③その紙を4つ折りにして枕元に一晩おく
④翌日その紙を誰にも見られないで持ち歩けば隣の席になれるよ☆
と、いったものを雑誌かなんかで見つけて、今なら何してんじゃ(笑)とツッコミたくもなるが当時の私は健気にやっていたのだ。もしかすると人生で全ての運を使ったのかもしれないが 本当に隣の席になれたというエピソードもある。
とにかく知念くんに、夢中だった私。小学生ながらいつか この人の彼女になりたいな、もしドラえもんがいるなら私の心を読み取ってくれたら 私がこれだけ知念くんの事好きなんだって分かってもらえるのになぁ…なんておませな事を考えて日々過ごしていた。が、この恋も終わりに近づく日がきたのだ。
それはある日 いつものように下校して帰宅すると、そこには家中トランクだらけになっていた。その横には母が涙を流しながらパッキングしていたのだ。何がどうなっているのか分からなかった。母が突然「rina、おばあちゃんが亡くなったよ。南米へ家族で帰るよ」その一言で益々パニックになって、ただその光景を眺めていただけだった。申し遅れたが、私の祖父母は純日本人だが南米へ渡りそこで父も母もその地で生まれ育った。顔も流れている血も言語も日本人と何も変わらないが、唯一違うのは父や母の故郷は南米という点だ。
南米への永住が決まってからの日々はあまりにも早かった。パスポートを作り、学校に連絡をいれ1週間しないうちにお別れ会があり気づけば私は飛行機に乗っていた。
本当にバタバタと過ぎていった…飛行機の中、私は不安と悲しさでいっぱいだった。日本で生まれ育ってきた私は日本語しか話せないしこれからどうすればいいのか、当たり前に小学校を卒業して当たり前のように地元の中学に通い、受験で悩んだりバイトしてみたり、彼氏も出来て制服着て放課後プリクラ撮ったり…これからこういう『普通』の人生を歩むと思っていたから小学生にして先が真っ暗に思えた。それから知念くんにちゃんとバイバイ出来なかったこと、ダメ元でもいいから気持ちを伝えておけば良かったとすごく後悔した。当時はガラケー時代、スマホがなければもちろんLINEすらない。電話番号さえ知っていれば国際電話くらいは出来ただろうが もちろん持ってなく…。同じ日本なら再会の1つや2つあるだろうが地球の裏側。絶望的だった。こうして私の初恋はあまりにも突然に、そしてあまりにも苦く儚く終わってしまったのだ。
余談…20歳の頃 約10年振りに一時帰国したことがある。その時は既にSNSは普及していたからFacebookやらインスタやら色々繋がれるツールはあったものの さすが私が(?)惚れた男の人なだけあって そういうものは一切やっていなかった。が、その帰国時に地元のお祭りに小学時代の友達と行ったら まさかの大人になった知念くんと再会できた。小柄だったとは思えない程背が高くなっていて、爽やかでどこか控えめな素敵な男性になっていた。周りが片手にビールを持ってイキっている中で彼は片手にベビーカステラだった(笑)そういう所は昔とどこか変わらないなあと思えた。再会を果たしたその日、他の小学時代の友達何人かと合流し居酒屋へ行きました。昔は席替えに命を懸けていたのにその日は知念くん自ら 私の隣に座ってくれてまるで夢のようだった。隣でウーロンハイを飲む彼の横で生ビールを一気に流し込んだ私。「それ美味しいの?ひと口ちょうだい?」すら言えない私。いつしか話題は恋愛について。気になる知念くんは3年くらい彼女いないと言う。振られた理由が「俺が人前で手握ったりするのが苦手だったから…」だとか、、周りは引いていたのだが私はというと…「そそ!そういうとこ!ちょっと変わってる感じが昔から彼の好きなポイントなのに!!たまんねーな!」と心で叫びながらまたもビールを流し込んだ。そのあと知念くんに「まだ日本いる?」とか「LINE交換してもいい?」や「彼氏いるの?」など控えめながらに聞かれた。本来ならば彼女のいない初恋相手がこんなにも近くに、しかもこの絶好なチャンスが目の前にあるのだからうまいこと言えばいいのに、そして初恋の相手があなただったと言えばいいのに…私と来たら『彼氏いるよ!』とハッキリ答えて 次に会う約束も10年越しの告白も叶わなかった。でも、なぜだか後悔は1つもないです^^ 逃げと捕らえる方も中には居るかもしれませんが、私にとって初恋とは淡く儚く叶わないくらいがちょうどいいと思えたのでした。知念くん編おわり。
バイバイ