近所に住む女の子、咲ちゃんがついに結婚するという。
「結婚はフォトだけで済ませたいんですよねー。式なんて、お金かかるじゃないですかぁ」
ああ、咲ちゃん、綺麗になったなあ…
ついこの間まで小学生だった気がするのに。
幼稚園のスモックを着た小さな咲ちゃん、ランドセルを背負った笑顔の咲ちゃんが私の脳裏を駆け巡る。
感極まって泣きそうになった私に、咲ちゃんが言った。
「葉月さんが結婚して幸せを感じるのって、どんな時ですか?」
「夫が屁をこいた時かな」
しまった。つい正直に答えてしまった。
これから結婚する彼女に、他にもっと言うべきことがあったろうに。
「なるほど。気を許して貰えるの、嬉しいですよね!私もそんなリラックスできる家庭を作りたいです!」
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動揺せず受け入れる咲ちゃん、器でっか!
この子は良い奥さんになるだろう(断言)
咲ちゃんと別れたあと、私は考えた。
私は夫がリラックスしていることが嬉しいのだろうか?
いや、違う。
以下に私たち夫婦の「静かな戦争」について書いてみようと思う。
屁戦記〜愛と屁のあいだに
結婚してよかったな、と思う瞬間は人それぞれだろう。
私の場合、それは夫が「ぷっ」と屁をこいたときである。
あの瞬間、私の中で勝利のランプが点灯するのだ。
「やった」とか「出た」とかじゃない。「勝った」である。
理屈じゃない。
屁は理屈を超えてくる存在だ。
あらゆる会話を止め、空気を凍らせ、羞恥と笑いの谷間に人を突き落とす。
夫の屁が鳴るたび、私はちょっとだけ背筋を伸ばす。
ああ、人として負けてくれてありがとう。
今、私は少しだけ、あなたより“上”です
✨✨
こんな気分
夫は悔しそうだが、私はとっても気分が良い。
屁をこいた人が負け、こかれた方が勝ち。
我が家にはそんな暗黙のルールがある。
逆に、私がうっかりやらかしてしまった日
。
何の前触れもなく、人生最大の失点が下着と服を突き抜けて音になったとき。
そのときの夫の顔と言ったら、まるでオリンピックで金メダル🥇を獲った選手のようである!!
「ははっ!葉月、やっちまったな!」
と、勝ち誇った笑みを浮かべる夫。
私はいつも黙ってあげてるのに
「やっちまったな!?」と嬉しそうに追求してくる。夫め!!💢
私は勝率8割、夫は2割程度だと言うのに、なぜこんなに勝ち誇れるのか!?
こんな気分
私は 作り笑いを浮かべながら、心の中で静かにこうつぶやいている。
くそっ、負けた。夫め!!👹
コノウラミ、ハラサデオクベキカ…!🔥
私は静かに復讐の炎を燃やす。
この戦いにルールはない。ただ、勝ち負けだけがある。
屁一発で勝ち負けが決まる、静かな戦い。
いつ始まったのかは知らない。
だが今日も私は油断せず、静かに己の勝利を目指す。


