この時は誰も知らなかった。
この平和な水面に、
あんな「秘湯」が湧き出でるなんて……
実はこれ、
私が「美食家(娘11ヶ月)」の便秘を案じ、
優しくお腹を揉みほぐして差し上げたのが、
全ての始まり。
お尻から「ぷくぷく……♡」と、
天使の合図(おなら)が聞こえた時、
私は、微笑んでいました。
「あら、可愛いわね
♡」と。
……その直後でした。
ぶりゅん!!
私のお腹を、
優しく、そして確かな温もりが
水圧に逆らいながら、
ゆっくりと支配していきました。
それは、母の愛(マッサージ)に対する、
美食家からの、全力の返礼。
そして立ち込める芳醇な香りと、
深みのある、一面の琥珀色
その湯を、全身に纏えば……
心もお肌も、「生命の息吹」。
その名は……
「うんこ湯」
一旦フリーズしました。
時が止まるとは、このことです。
琥珀を纏ったまま、
とりあえず娘だけを「高い高い」の状態で救出し、
必死に洗い流すも、
当の本人は、そのお湯をバチャバチャと
楽しそうに跳ね返してくる始末。
実家の母に電話したら、
「硬いやつは拾え」
という身も蓋もないアドバイスをいただき、
無心でうんこを拾いました。
その後、お風呂を洗い、
もう一度入り直しました。
だけど、体をどれだけ流しても、
心はうんこに包まれたままでした。
