うちの養子に来ないか
毎日殴り続ける父親
風呂の湯に顔を沈め続ける母親
それでも、親を選んだ
自分がいい子じゃないから
自分が悪いから
いい子になれば
諦められずにいた
諦めきれずにいた
殴り続ける親に、愛されたいと願い続けて来た
親を捨てられずにいた
養子と言う言葉
きちんと理解出来る歳ではなかった
養子と言う言葉の意味に気が付き、会いに行ったとき
遅すぎた
墓の前で泣き崩れた
20年前の私は、選ぶべき道を間違えたのかも知れない
ただいま
そう言って帰れる実家
おかえり
そう言って出迎えてくれる親はいない
温かいご飯は待ってはいない
家族はいない
私の帰れる家族
おおばぁさんの墓
家族が欲しい
私も家族が欲しい
テーブルを囲んで、あたたかいご飯を食べてみたい
贅沢な望みなのかな