二学期の終業式を迎え
中一、小五の息子たちは
冬休みに入りました
息子たちに 脳死の事実を伝えました
感情を抑え
事実を淡々と
ゆっくりと丁寧に伝えることに注力しました
母親が動揺しているところを
決して見せてはいけない
息子たちの前で 一粒の涙もこぼしてはいけない
絶対に 強い母で居る必要がある
何故だか私は
それが正義だ と思っていました
息子たちは 泣き叫ぶこともなく
唇を噛み締め
ただ 黙って聞いていました
あの時
三人で抱き合って
三人で 涙枯れるまで泣けば良かった?
つらいね
苦しいね
そう言って 静かに背中をさすってやれば良かった?
あの時 ママがあんなふうだったから
貴方たちは 感情を何処にも 誰にも
吐き出すことが
できなかったんだよね?
泣きたくても
泣けなかったんだよね?
結果
息子たちは
父親が亡くなるまで
たった一度も 会いに行きませんでした
怖いから 嫌だ
見たくない
そう言って
首を強く振って 嫌がりました
「優しいパパ」
「強いパパ」
「かっこいいパパ」
私は 息子たちに
父親の記憶を そう封印させてしまいました
17年経った今でも
私は 母親としての未熟さに
後悔し続けることばかりで
胸が 締め付けられるのです
そして
どこまでも 自分に甘い私は
主人に
そんなに責めなくて大丈夫だよ
頑張ったね
そう言って欲しくて たまらないのです
言ってもらえる事は
絶対に叶わないのに……
お水をどうぞ
ご飯を召し上がれ
今日は 甘いおやつがありますよ
毎日 毎日
仏壇に向かっては
ままごとのように
繰り返し 繰り返し
ままごとは
この冬で もう17年めに入りました
