〝だが
この幸せは
そう長くは続かなかった〟
どんどん
努力をせずに
夢が叶い
人に
羨ましがられるような
人生を送り
幸せすぎて
怖かった
わたしだったが
あるとき
ドラマの
ナレーションのような
こんな言葉が
脳裏に
浮かんだ
そして
それとともに
〝わたしの人生
こんなもんじゃない〟
という
思いも
湧き上がり
慌ただしい
日々のなかで
ふと
何かが
起こるのではないか
と感じた
そして
その予感通り
2歳を過ぎた
ある日
息子は
大発作を起こし
救急車で運ばれた
そして
インフルエンザ脳症と
診断され
数日
生死をさ迷い
意識が
戻ったときには
あんなに
全てを理解していた
息子と
全くコミュニケーションが
とれなくなり
息子は
全盲に
なっていた