そして
だから
わたしは
静かに覚悟ができ
調べると
延命や治療も
あったが
わたしは
余分なことは
したくなかったので
自然に任せ
それは
理想の逝き方
だった
だから
弔いも
自然にしようと
思った
だから
土に埋めて
お墓を作るのではなく
全ての存在が
無から生まれ
無へ還るように
灰にして
無限の空に還そうと
昨夜
猫の
シオンとココが
見守るなか
火葬をし
その灰を
海へ撒きに
行ったら
海は穏やかで
綺麗な
遺品なども
すべて片付けをし
息子に
ミシマちゃんの絵を
描いてもらおうと思ったが
それもやめ
手を合わせる場所や
思いだすきっかけとなる
空間を作るのを
全てやめたら
写真や記憶以外
ミシマちゃんが
生きていた証拠が
全てなくなった
でも
証拠が
なくなれば
なくなるほど
わたしが
無限を
生きれば
生きるほど
いつも
彼女を
そばに感じ
ああ
わたしが
生きていても
死んでも
ここでは
ずっと
ミシマちゃんと
一緒なんだな
と思い
娘たちに
お母さんも
ミシマちゃんみたいに
見送ってね
と言った