わたしは覚者の言う
覚醒、悟り、目覚めに
特別興味を
持っていたわけではなく
終わったと同時に
自分を愛すること
リラックスして生きること
に興味を持ち始め
そして
導かれるように行った
江ノ島の海を
その
キラキラの
水面を見ながら
突然
還りたい
という思いが溢れ
それが
どこに還りたいのか
何に還りたいのか分からず
ただただ号泣した
そして
そこへ連れて行ってくれた
物心をバランスよく生きる
信頼できる知人の女性は
わたしがその日
還りたい場所を
思い出すことを
なぜか知っていて
わたしは
その女性から
「還る場所は
自分のなかに在るのだよ…」
そう言われた
そして
自宅に帰ったとき
わたしを見た次女の目は
あの水面のように
キラキラしていて
この子もこれを知っている
そう思った
でもわたしは
それが何のことか
わからなかった
わからなかったけれど
それからその出来事が
気になってしかたがなくなり
それを気にしながらまた
自分とは?
愛とは?
を考えながら日常を送り
そしてふとある時
その感覚が
悟り、目覚め、覚醒
というものだと知った
そして
それからは
江ノ島に行かなくても
お茶碗を洗いながら
本を読みながら
突然それが
やってくるようになり
そしてSNSで
そんな仲間に沢山出会い
そんな時代なのだと思い
24時間それで生きたいと
思うように
なっていった