ヒロイン
姫夏
主人公
幸村精市
↓参考画像
「精市!おはよう!」
幸村「あ、おはよう姫夏」
彼女は俺の想い人
だがそれも一方通行
彼女はガンで入院していた
俺が彼女に出逢ったのは丁度俺が入院し始めた頃だった
隣の病室にいた男の子が亡くなった日だった
その子もガンで僅か7歳ながらに息を引き取った
なにかと俺を遊びに誘ってくれたりお世話になった
その子の最後を見守ってた時に、隣に居たのが姫夏だ
静かに涙を流していた
その涙はとてもきれいで素直に感情を表していた
それから俺たちは少しずつ会うようになっていった
「精市、今日も元気そうだね!」
幸村「ありがとう」
「今日ね、夜話したい事があるの!」
幸村「うん!夜になったら行くから!またね!」
幸村「う、うん」
なぜか不安がよぎった
夜、胸がドキドキして苦しい
緊張と不安が一気に襲いかかった
「精市?抜け出してきちゃった」
ふわりと笑った姫夏は儚げに見えた
幸村「話したい事って・・・?」
「精市・・・私、精市が好き!」
信じられなかった
ずっと一方通行だと思ってた気持ちが通じ合ったなんて
幸村「姫夏・・・」
「ずっと好きだったよ。会った時からずっと」
幸村「ありがとう・・・俺も姫夏が好きです!ずっとずっと好きでした!」
車いすの彼女をそっと抱き寄せてキスをした
彼女の方が震えてるきがした
幸村「どうかしたの?」
「う、ううん!何でもない!」
幸村「?」
「そろそろ戻んないと怒られちゃうから戻るね!バイバイ!」
幸村「うん。おやすみ」
この時はまだ気付いてはいなかった
いつもは「またね!」と言いながら去る姫夏が初めて「バイバイ」と言った事に・・・
次の日
まだ胸の高まりが抑えられない
幸村「看護婦さん。姫夏はもう起きてますか?」
看護婦「幸村くん・・・姫夏ちゃんは・・・」
幸村「・・・え?」
背中に冷や汗が流れる
姫夏がどうしたって?
看護婦「昨日の夜中に亡くなったそうよ」
嘘だろ?
昨日まで元気に話してた姫夏が?
そんな・・・
走った
とにかく姫夏の病室まで走った
幸村「姫夏っ!」
病室は驚くほど静まり返っていて、聞こえるのは姫夏のお母さんの泣き声だけだった
母「・・・幸村くん・・・」
ゆっくりとベットに歩み寄る
そこにはまるで眠っているかのような顔の姫夏がいた
幸村「姫、夏?」
話しかけても答えてはくれなかった
やっと見つけた幸せ
姫夏と言う愛する人
全てを失ったきがした
全てを見ても涙は出なかった
姫夏が死ぬわけない
そう信じている俺がいた
姫夏はバイバイと言った
それは永遠のバイバイなの?
もう会えないの?
それから暫く自分の病室を出る事はなかった
ここに居ればまた姫夏に会える気がして
逃げてるんだ
そんなある日
俺に一人の訪問者が訪れた
姫夏の母だった
母「幸村くん・・・あの子の病室を整理してたらこんなものを見つけたの」
手紙だった
姫夏の字で可愛らしく 精市へ と書かれていた
母「あの子が最後に残した物よ。きっとそれほど貴方が大切だったのね。姫夏を愛してくれて、ありがとう。姫夏を救ってくれて、あるがとう」
何も言えなくてただ手紙を見つめるだけだった
正直読みたくなかった
それから読まずに数日経った
看護婦「まだ手紙読んでないの?」
幸村「はい」
看護婦「信じたくない気持ちも分かるけど、事実から逃げてたら何も始まらない。あなたは事実どころか姫夏ちゃんからも逃げてる。ちゃんと全てを受け入れてあげて」
受け入れる・・・
手紙を読もうと思った
受け入れて安心させてあげないとね
封を開け、手紙を開いた
震えて、細い字が並んでいた
これを書くのも辛かったはずなのに・・・
所々涙の跡が残っていて切なくなった
精市へ
元気?
きっと精市がこの手紙を読んでいる頃、私はもうこの世には居ないでしょう
でも精市に伝えたい事がたくさんあって手紙を書きました
私たちが出逢ったのは男の子の病室でしたね
私はその時から精市に惹かれていたのかも知れません
話すようになってから少しずつ貴方を知りたいと思いました
大好きなテニスが出来なくなるかもって言った精市は本当に悲しそうで、私がなんとかしてあげないとって勝手に思ったりもしました
でも精市は私が思うよりも強くて、私が居なくても病気を乗り越えましたね
精市、かっこよかったよ!
最後に部屋に行った時、精市は私を好きだって言ってくれた
嬉しかったよ
私の最後には十分すぎるくらい幸せでした
最後に抱きしめてくれたのが精市でよかった
これから、私はいないけど精市なら大丈夫
私がいつでも見守っています
浮気するなよ!なんて言いません
幸せになってください
私はただ、それだけを願っています
姫夏より 永遠の愛を込めて
姫夏・・・
俺も十分すぎるくらい幸せでした
姫夏と出会えて、姫夏に触れられて
そして何より、こんなに大きな愛を貰えた
俺たちがまた会う日は遠いけど、姫夏に会える時がくるまで精一杯生きるよ
だから姫夏も見ていてね
俺から永遠の愛を込めて・・・
愛してるよ
END
あとがき
今回はお決まりな感じで書いてみましたwww
いかがでしょうか?
感想も聞かせてなwww