2014年12月4日に事故を起こし…2ヶ月半、2015年の2月20日に初めて外泊許可が出て家に帰れました。


この日をどんなに待ち望んだことか。


長男と一緒に寝られたこと、本当に幸せでした。2ヶ月半ぶりにあった愛犬も元気で安心した。


ただ何も出来ない、動くこともままならない。本当に自分では何も出来ないんだって思いしらされた瞬間でもありました。


うちにはダイニングテーブルはおいてなくて基本的には床生活だったので曲がらない足での生活はとにかくきついものでした。


ソファーやトイレに座るのもお尻から落ちるようにどすん…


この時転院前くらいの角度…両足90度程度にまで曲がっていましたが、90度では椅子に座るのも立ち上がるのもやっぱり大変でした。


久しぶりの家事をしたい。でも出来ない、役にたたない…これからずっとこのままだったら…子供たちに迷惑かける。そんなことを考えたら悲しくて悲しくて泣きました。


掃除も…出来ない。座ったままなら出きるだろうとアイロンがけをしようとしても足を伸ばしたままのアイロンがけは大変で。

トイレ掃除やお風呂掃除…足が曲がらないと無理だ。シンクの下の調味料とれない。足を曲げないといけないことって本当に多い。

実際は家事どころか一人でお風呂につかることも出来ないんだからもう情けない。


こういう不安をドクターに話すと、90度曲がれば椅子には座れる。命が助かったんだから…そう言われる。


そりゃ…そうかもしれない。

でもね…でもね…私がもうおばあちゃんで誰かが家事をやってくれて座っててもいいならそれでもいい。

でも、私には子供もいるしどうしてもやらないといけない。子供たちの負担になりたくない。


ここでドクターの目指すゴールと私の目指したいゴールが明らかに違ってきていました。


ここから制度やドクターとの意見の違いに悩まされていきます。

両足荷重が始まってから二週間…杖での歩行練習開始しました。

両足荷重が始まってから杖まで思ったよりも早かったです。

杖での歩行練習から一週間で院内の杖移動が許可になりました。


杖になって嬉しかったこと…それは子供と手を繋いで歩けたことでした。


車椅子の時は膝にのせてあげることしか出来なかったし、歩行器の時は横を歩くことしか出来なかった。


事故後子供に何もしてあげられなくなっていた私にとってとても大きな出来事でした。


杖になってからはとにかく歩きました。歩行練習をよくして病棟内をぐるっと回ってを1日に何度も繰り返して昨日より今日、今日より明日長く歩けるようにを目標に。

歩く練習はとにかくたくさんしてよかったと思います。筋肉が落ちきっていましたが歩けば歩くほどやはり体力も筋力もついていきました。


転院してからは家から近かったので夫と長男にはよく会えるようになりました。これはとにかく心の支えになりました。

ただ、次男は私の実家に預かってもらっていて転院先の病院までは高速で二時間かかるのでなかなか会えなかった。この時まだ4ヶ月…本当に申し訳なかったです。


リハビリは1日で多いときは三時間やってもらえることもありました。

ただ、曲がりはよくなくてリハビリが痛くて痛くてリハビリ後やめたいと泣いてばかりでした。でも、1日やめると曲がりはもっと悪くなる…やめるわけにはいかない。絶対に子供に迷惑はかけたくない。相変わらずそんな不安定な精神状態でした。


膝が曲がることが当たり前の時には想像も出来なかったけど、本当に曲がらず…押しても押してもがつっととまってそれ以上動かない。曲がらないあらぬ方向に押されている感じの痛みでした。

どっかいってしまいたい、逃げたい、楽になりたい…そんなことばかり考えていました。


ここでも担当の先生によって曲がり方や痛みが変わってきていました。悩んだ結果…担当の先生を変えてもらえるように頼みました。

ここは頑張って伝えてよかったと思います。

もし同じような方がいたら…正直に伝えて担当を変えてもらったほうがいいと思います。

びっくりするくらい曲がり方や痛みが変わってきます。



転院先はリハビリ専用の病院!

だからこれからリハビリに専念して早く退院するぞと意気込んでいました。


到着してみると…予想とは違っていました。

周りを見るとお年寄りばっかり…

寝たきりの人も多いし、リハビリやってるのをみても生活指導だったり歩くだけって人も多くて…


お集まりがあったり…正直リハビリ病院というよりは介護施設にでも入った気分でした。


担当する理学療法士さんによって膝の曲がりや痛みがずいぶん違ってくるのは前の病院で実感済み…経験が大事。ここの理学療法士の先生に任せて大丈夫なんだろうか、正直そう思っていました。それを考えると不安で不安で。


かなり期待をして転院してきた分落ち込みも激しくまた毎日泣いて過ごしていました。


ただ、転院してお風呂にはいれるようになったこと、トイレには自分でいけること、これは気分的に大きな進歩でした。


それと歩くこと。両足をついてから10日後くらいには…歩行器で歩けるように。長くはまだ無理だけど病院のフロア1周はできるように。歩けるようになるんだ…そう思っていました。


ただ、また膝は曲がらなくなっていました。75度…かなり後退していてリハビリをするときの激痛でリハビリ後辛くて泣いていました。もう曲がらないのかもしれない。このままなのかもしれない。そう思っていました。