ママブロネタ「コラム」からの投稿
こんにちは。Webクリエイター 日向 凛です。
先日インターネットバンキングの不正送金被害にあった、私の知人のRさん。銀行に被害額の補償を手続きしたのですが、戻ってきたのはなんと75%。全額は返金されなかったのです。
インターネットバンキングで不正送金の被害にあった場合、全国銀行協会に加盟している銀行であれば(ほとんどの銀行は加盟しているようです)、不正送金の被害にあった場合でも、その被害額の保証は認められているとのこと。
ただしこれは、「捜査当局への被害届と、捜査への真摯な協力」が必要で、かつ「ユーザの過失が無かった場合」に限られており、今回Rさんは「過失があった」とみなされたために、全額の返金がかなわなかったとのこと。
「過失」とされてしまった理由とは?
「CMでも注意喚起しているし、あなたは、しょっちゅうネットバンキングを利用していて、間違いに気づくべきだった」というのが、銀行側の主張であったそうです。しかし納得いかないのが、
「たまにしかネットバンキング利用しない人が、私(Rさん)と同じ不正送金の被害にあったなら、全額補償」
だと言われたとのこと。
「たまに」って、月一回?年一回?どの頻度なんでしょうね。気になるところです。
補償額に納得いかないときにすべきことは?
結果として、今回Rさんは75%の補償で了承されました。しかしこれは、決して納得して了承されたわけではありません。なんとか全額補償を避けようとする銀行側との悲しいやり取りを続けるよりも、その労力を自分の事業に向けることに使いたい、ということでやむなく了承されたわけです。
しかし、どうしても了承したくない場合は、やはり弁護士さんに相談したほうがいいかもしれません。
このとき、銀行側には「弁護士と相談した後で行いますので 今回は意思決定を留保します」と伝えるのが良さそうです。すぐにハンコを押さないこと。
うっかり「こんなことになってしまって申し訳ありません」という言葉を言ってしまったために「過失を認めた」と受け取られたというやりとりもあったようです。
交渉の場で余計な言葉は出さないのが無難ですね。
何より被害にあわないのが最善
銀行側が全額補償を避けたいのは、それも当然かとは思います。ある意味被害者ですし、決してセキュリティ管理に手を抜いていた訳でもないでしょう。しかし、この4月にあった、OpenSSlというインターネットセキュリティに関するバグのときに、私は「銀行側にはもしかしてセキュリティの専門家はいないのではないか」と思うくらい、トンチンカンな回答が各行から返ってきた経験から、「一生懸命取り組まれているとは思うけど、技術的にどうなんだろう」と不安を覚えています。
ですから、各人が自分で自分の口座をしっかり管理すること。それができないのなら、もうインターネットバンキングは解約することです。私も昨日、使っていない口座のインターネットバンキングを解約しました。
しかしどうしても使わなくてはいけないのなら、
①パソコンのOSは最新の状態に
②セキュリティソフトは必ずインストール
③使用中のソフトは最新の状態に
④自宅のWi-Fiには必ずパスワードを
⑤パスワードの使い回しをしない。8桁以上の複雑なものを使う
⑥外出先でのネットバンキング利用は極力しない。特に公衆無線(カフェなどの)には注意。
⑦銀行からのメールはまず疑え。絶対クリックしない!
⑧ネットバンキングのログイン画面は、信用のできるアドレスをブックマークして使う
昨日のコラムで、肝心な⑤を書き忘れたので追加しました。
本当に本当に、ご注意くださいね!
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