敷かれたレールを歩きたい!! -2ページ目

見てる人は見てくれてる

2023年に藤井仁人くんが書いた、舞台「サンドイッチ」

 

そこに私も主題歌制作として携わらせてもらいました。

 

脚本のセリフやナレーションが、

 

ここまでさらけ出すのかと、演劇に対する覚悟と役者としての矜持を感じるような

 

見ていることが苦しくなるくらい剥き出しの人間模様を描き出した舞台でした。

 

昨年は制作の際に稽古も見に行かせてもらい、

 

どんどん変わっていく舞台という大きな生き物の姿を目の当たりにさせてもらいました。

 

2024年

 

制作環境も変わった状況で再演することを聞き、

 

主題歌を継続して、私の作った「ひとたち」という曲

 

 

を使いたいというお話をもらいました。

 

もちろんこの舞台に当てて描いた歌なのでどうぞ使ってください!とお返事させていただき、

 

ぜひ観劇させてもらいたいと藤井くんに話しました。

 

初演の時と出演する役者さんもガラリと変わって、もちろん継続して出演されている方もいて、

 

それでも前回見た時よりも照明や演出がパキッと変わっていたりして、

 

同じ演目の舞台だからどっちがいいという話になりがちなところだけれど、

 

まるで別の演目の舞台のように、比べる必要を感じない

 

2024年版の「サンドイッチ」になっていました。

 

私個人的には、バーの店主と常連さんが男女入れ替わっているところが、

 

より一層大切なシーンに意味を持たせてくれたり、

 

店主とのタイマンの話のシーンで以前よりも深い救いのようなものを感じることができたり、

 

劇中に出てくる「ある人たちの裏切り」の場面が、

 

以前よりグラデーションのない薄気味悪さをしっかりと感じさせてくれるところが痛快に感じました。

 

なんといってもナレーション兼出演、脚本、演出、監督、企画、主宰…

 

漫画みたいな肩書き書ききれないくらいの責任を負っている藤井くん。

 

私は演劇には全く詳しくないけれど、

 

彼のカッコつけることをとことんまで排除して、

 

心の玉ねぎを剥きに剥いた

 

最後に残るひとかけらを握りしめるような演技が大好きなのです。

 

その背中をしっかりとみんなに見せながら、

 

最後の責任は俺が取るから好きにやれ。

 

というような意志を感じるとても楽しい舞台でした。

 

今後もまた再演されるのかはわからないけれど、

 

また何年後かの時を経た舞台「サンドイッチ」も見てみたいなと感じるとともに、

 

藤井仁人くん主宰セミコロンの次の新作や、

 

藤井くんのこれからをいつまでも見ていたいし、

 

彼に負けないくらい私も思い切り音楽をやっていきたいと思える作品でした。

 

素敵な作品に参加でき誇りに思います。

 

 

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次回ライブ

 

■6月22日(土)新橋espace天
『新橋フォークサーキット』Vol.3@新橋配信スタジオespace天
19時開演
2000円(1drink別)

出演:ハマカーン神田/ 森田遊人/ あおしぐれ/ 荒木林太郎/ 菅野翔太
木曽さんちゅう(企画・MC)
ご予約…order@espace-ama.jp

 

そのほかのライブ予定は

荒木林太郎ホームページへ

http://araki-rintaro.s2.bindsite.jp