時は今年4月、制服に身を纏った彼がいました。


その名は八木 勇樹、今年早稲田の門を叩いたルーキーズのトップ・オブ・トップ。


高校2年・3年とインターハイで日本人トップ、3年の国体ではケニア人留学生にも勝った逸材。


「4年後のロンドン五輪をひとつの目標として考えているんですけど・・・。」


入学早々、この発言には観ててびっくりしました。さすがだっ。


そして夏合宿、元気すぎるほどの姿を周りに披露。


30kmのクロスカントリー、1年生は長い距離の経験が浅いので24kmでOKだったのにもかかわらず


コーチの制止を振り切り30kmをトップの成績で完走してしまう。


そして合宿期間に行われた北京オリンピックで戦うチームキャプテン・竹澤選手の姿をテレビで観て


ついつい4年後のオリンピックに自分の思いを馳せていた八木くんの表情が印象的でした。


そして秋の日本インカレ 5000m、初めて袖を通した早稲田ユニで学生チャンピオンの座を狙いましたが、失速・・・。その結果、19位に終わりました。


試合終了後、「ホンマ・・・、何で?何で?分かんないです、何で走れないのか。」と自分を見失ってる上にパニックになってる声に、これまたびっくり。


そして大学駅伝デビュー戦での出雲駅伝では、スピードを買われて1区に抜擢されるも区間17位の大ブレーキ。


箱根に向かうにつれ、不安が増大していく。


次の全日本大学駅伝では3区、「これを失敗すれば・・・。」という不安な思いはあったんでしょうね。


レース前の表情が出雲の時と変わらず、前ではなく下ばかり見ていました。


しかしその気持ちを変わらせてくれたのが2区・疲労骨折にもかかわらず強行出場した竹澤キャプテンの魂の入った力走、そしてその気持ちがいっぱい詰まった母校の襷。


「襷の重みというか・・・、走ってきてやっぱり汗が滲んでいたんで・・・。竹澤さんも足の状態が当然良くない中でこの大会に出てるんで・・・。」


八木くんは区間2位でチームの襷を三田くんに繋げる走り。


少しはすっきりしたかと思いきや自分への評価はとても厳しいものでした。


「最低でもやっぱり区間賞ぐらいは取らなければならないと思うんで・・・、残念でした。」


チームは出雲11位から2位へステップアップ、箱根への期待感もぐっと深まりました。


「待ってろ、箱根!自分が信じている自分の力を発揮したい、それが八木 勇樹の箱根駅伝。」


八木くん、最後に一言。「箱根は最低でも区間賞」


確かにこりゃ、いろいろと騒ぐなぁと思ったVTRでした。


でもある意味、本当に箱根駅伝は八木くんから目が離せませんね。


次回は「先行逃げ切り方、大物ルーキー。東洋大・柏原 竜二くんの箱根駅伝です。」


山のことでも語るんですかねー、ちょっとこれまた見物です。


前回・前々回は急遽接待が入ったりで録画も出来なくてすみませんでした。


では、お風呂入って寝ます!おやふみなさい。