引き続き父が倒れた時の話です。
父が息をしていないとの連絡を受け、
再び病院に行った私達。
くも膜下出血を防ぐための処置を待ち続けましたが、父は、くも膜下出血となり脳死の宣告を受けました。
そんな父の呼吸器を外すか否やの決断は残された家族に託されました。
お医者さんの話が一旦終わり、家族で話し合いをする必要があったのですが、
私はその時に涙が止まらなくなりました。
倒れてからの日々、ほんの数日ではありますが、
泣いたらいけない、
涙を流したらいけない、みんなの気持ちが後ろ向きになるような雰囲気にしてはいけない。
私は気を張っていました。
しかし、事実上の死という言葉で、
涙腺にコントロールが聞かなくなり、ただただ、嗚咽混じりに泣いてしまったことを覚えています。
そんな私に兄が
ずっとお前だけはくじけそうな状況にも泣かなかったし動じてないようにしていたけど、
頑張ってたんだよな、
と頭をポンと軽く叩きました。