6年付き合っている、同い年のパートナーがいる。

そういえば昨日が記念日だった。そういうの疎いから言われるまで忘れてた。

 

出会ったときは恋愛なんてどうでもよくて、ひとりで生きていく覚悟をしていた時期だった。

まさか私がって感じだった。お互いそうだった。

だって考えてよ、わたし、高校んときが最初で最後だぜ。

(元気にしてるかな)(今思えば私はストーカーだった)(なんであんな人すきだったんだろう)(あのまま結婚すると思ってたな)(今でも時折あのゲームやあの歌で君を思い出すよ)(酷いことしたし申し訳なすぎて同窓会にはいけない)

(社会人になってからも好きな人はいたけど、アレはカウントしないでしょう)

 

大学院に進学したころから彼女がいなかったらしい。

「恋愛していると、やるべきことが手につかなくなるから」

そう言ってた。

 

時は流れ、ひとつ屋根の下に住んで2年。

大雨のある日に、パートナーは緊急搬送された。

精密検査の結果、重篤な病気は見つからなかった。ストレスが原因だという。

お仕事いそがしそうだったもんね。中途採用者の教育係になったとかで。アフターコロナで案件が増えたとかで。

 

浮気したことを告白された。

「君に黙っていたのがストレスになった、結果、倒れた」「君とは行かないような高級料理を食べに行った」「僕の趣味、変わったの気づかなかった?」「なんなら僕の母は気づいていたよ」「君って鈍感だよね」「君のことは変わらず好きだし、かけがえのない存在だ」「でも、あの娘のことを考えるたび、胸が張り裂けそうなくらい好きが止まらないんだ」そう言って涙を流していた。

ただ、話を聞くだけだった。

 

結局、男の人ってそうなんだ。知ってたけどがっかりした。涙は出なかった。

 

父親をみて、ああいう大人にはなるまいと思った。ギャンブルは辞めない、ブランドものの買い物は豪快、女の人と遊んでばっかで家にお金入れないし、お母さんのことはSNSでブスだハズレだ書き込むし、偏食だし、暴力はふるうし、酒は止まらないし、女性蔑視が酷いし、親の介護に関与しないし。学歴や社会的地位はよく、高給取りで世間体は良いけれど、とにかく私から見たら問題のある男の人だった。

 

パートナーと生活の駒を進めていくなかで、世の中の男の人たちが父みたいな人ばっかりじゃないって知った。信頼できる人が現れた。

 

そんななか、裏切られた。生物学上男性の特性というか運命(さだめ)なんだろう。(サザンかよ)

「失礼なこととは承知の上で」「傷つけてごめん」と言われ、その日は眠りについた。

一週間たった今、やっぱり自分の心がわからなくなった。

 

だからこうして文章にして頭ん中、整理している。

学生時分なら友達をサイゼに拉致して話し倒すんだけれど、そういうわけにもいかないから。

 

本人は「どっちをとるか」悩んでいるらしい。

もう君みたいな人は現れないだろうし、何度も食事に連れてってくれた親にも心配かけたくないし、君とはケンカしないし。だから君を手放したくない。母にも旧友にも「れおちゃんのこと、大切にするんだよ」「れおちゃんを大事にしろ」と説教されたそうだ。

でも、あの娘とは趣味が合う。手が届きそうで届かないセレブで、そんな彼女に好きが止まらない。告白して「友達のままで」とフラれたけれど諦めきれない。

「どちらも」はできないから、近いうちにどちらかを選んでどちらかを捨てなければいけないという。

 

怒りは、わかなかった。

ずっと好いてくれるために努力をしていなかったから。

寝巻き姿でウロウロして、家事は全部わたしがして、恋人ってよりお母さんみたいな感覚だったんだろうなー。そこは、ちょっと、反省している。

だから「どっちをとるか」に対しては怒りは覚えない。

私がそんなハイスペに勝てるとは思わないから、どうぞ。と思っていることは正直に伝えた。本心。

どうせ不器用だから少ししたら私のもとに帰ってくるさ、という妙な自信すらある。こちらも本心。

 

私を選んでもその娘を選んでも、そのうちまた新しく魅力的な人は現れるだろうから、そのときは上手く立ち回れるようになってるといいね、と返した。

なんだそのアドバイスは、誰目線だ?笑

 

あ、この宙ぶらりんなのが嫌なだけだ。さっさと決着つけて次のフェーズに移行してくれ、だ。

つらつら書いてたらわかったけど、これって私が決められることじゃないやんw

 

…apが当たったらいいな。大声で歌いたいな。

 

1DK、狛江じゃない、築浅のマンション、インコは居ない。

夜、スカイツリーを見ながら。