私が入院していたリハビリ病院では、PTさんとOTさんがそれぞれ各病棟に5人×2チーム配置されていました。
主担当が休みの日は、同じチームのセラピストが代理でリハビリを行います。
最初に隣のベッドだったGさんの担当PTはS.PTでした。たくさんの疾患を抱えたGさんの身体は繊細でしたが、そんなGさんはS.PTのことをとても信頼していましたし、私も病室や廊下でのGさんとS.PTとのやり取りを見て良さそうな人だなぁと思っていました。
私とGさんは違うチームだったので、私のリハビリをS.PTが代理で受け持つことはありませんでした。
しかしGさんの退院後、私のチームのPTさんが退職されたことによる人事異動でS.PTが私のチームに入られました。
「S.PTのリハビリを受けられる 」と喜んでいましたが、なかなかS.PTに当たりませんでした。
そして、10月下旬にようやくS.PTのリハビリを受ける日がやってきました。
S.PTと認識はありましたが身体を診てもらうのは初めて。マンネリ化したリハビリを新鮮に感じることが出来ました。S.PTは私の身体を適確に捉えて下さり、すぐに私からの信頼を得たのでした。
これまで歩行訓練は平行棒かピックアップ歩行器で、松葉杖では不可能でした。
S.PTは、壁の手摺に両手で掴まり横歩きをするように指示しました。初めての横歩き、少しぎこちない感じはありましたが出来ました。
その様子を見たS.PTは「杖で歩いてみよう」と言いました。私が松葉杖を上手く使えないことを伝えるとS.PTはロフストランドクラッチを持ってきました。
少し不安ではありましたが、使ってみると松葉杖と違いゆっくりと歩くことが出来ました。それも歩行器では前のめりになってしまう姿勢も少しマシな気がしました。
手掌と前腕で支持が出来るロフストランドクラッチは私と相性が良い様でした。
ロフストランドクラッチで歩けたことがとっても嬉しくて、リハビリ室から病室まで杖歩行で帰りました。