なぜ、立ち上がった瞬間に「イタタタ…」となるのか?


​デスクワークや運転、趣味などで長時間同じ姿勢を続けていると、「さあ動こう」とした瞬間に腰や背中、首にズキッとした痛みが走ることはありませんか?

​若い頃には感じなかったこの痛みは、決して「歳のせい」と諦める必要はありません。

実は、体のメカニズムと、私たちが見落としがちな「水分」、そして「環境」が深く関係しています。

長時間姿勢保持後の痛みの原因を解明し、今日からできる具体的な対策と、快適な生活を取り戻すための見直しポイントをご紹介します。

​1. 痛みの正体:筋肉の硬直と老廃物の蓄積
​長時間同じ姿勢を続けると、主に以下のメカニズムで痛みが発生します。

​① 筋肉の持続的な緊張: 姿勢を支える特定の筋肉(特に背中や腰)が、休むことなく緊張し続けます。

​② 血行不良と老廃物の蓄積: 緊張した筋肉が血管を圧迫し、血液の流れが悪くなります。これにより、疲労物質や痛みの原因となる老廃物が筋肉内に溜まりやすくなります。

​③ 硬直と急な負荷: 疲労物質が溜まった硬い筋肉や関節は、急に動かされるとスムーズに対応できず、過剰な負荷や摩擦が生じ、痛みを引き起こします。

​2. なぜ若い頃には起こらなかったのか? 

​年齢を重ねて痛みが顕著になるのは、体の「柔軟性」と「回復力」が関係しています。 

​筋肉の弾力性: 若い頃は筋肉や腱がしなやかで、硬くなりにくく、動いたときの衝撃吸収能力が高かったため、痛みにくい状態でした。

​高い代謝と血行: 代謝機能が活発で血流も良いため、老廃物が溜まってもすぐに排出され、痛みが残りませんでした。

​関節の健康: 背骨のクッション材である椎間板が水分を豊富に含み、弾力性があったため、長時間の圧迫にも耐え、すぐに回復していました。

​3. 見落としがちな最大の要因:「水分不足」が痛みを加速させる

​特に注意すべきは、体の水分の減少です。水分不足(脱水傾向)は、上記すべての痛みの原因を加速させます。

水分不足が引き起こす問題 体への影響としては

椎間板の機能低下 クッション材の水分が失われ、衝撃吸収力が低下。

筋肉の柔軟性低下 筋肉細胞が硬くなり、伸縮性の悪化。

血流の悪化 血液の粘度が高くなり、老廃物の回収効率の低下。

など。

4. 今日から始める!「動くと痛い」を解消する3つの対策

​痛みを予防し、若々しい体の柔軟性を維持するために、この3つの習慣を取り入れましょう。

​対策1:姿勢の変更と強制休憩
​集中していても30分に一度は立ち上がり、背伸びや軽い屈伸をする習慣をつけましょう。
また休憩をとり同じ姿勢を取り続ける作業から、一時的に離れる事も大切です。

​対策2:こまめなストレッチ
​硬くなった筋肉を急に動かす前に、軽くストレッチを挟みます。

腰・背中: 両手を組み背中を丸めた後、手の平を上に向け両腕を外に開きながら、胸を張り、背筋を反り全体をゆっくり伸ばす。
​首・肩: ゆっくりと首を回したり、肩甲骨を寄せるように肩を大きく回したりする。

​対策3:意識的な水分補給を徹底する
​水分補給は筋肉と関節の健康の土台です。喉の渇きを感じる前に補給しましょう。

​【年代別・1日に意識して飲むべき水分量の目安】
​私たちは食事や代謝で約1.3Lの水分を摂取しています。それ以外に「飲み物」として意識的に摂る量の目安です。

飲料水として意識したい量
30歳未満 1.2 L ~ 1.5 L
30歳~55歳 1.1L〜1.5L
56歳以上 1.0 L ~ 1.5 L

5. さらに一歩! 痛みを生む外的要因も見直そう
体の内側を整えることに加え、姿勢を取り巻く環境を見直すことが、痛みの根本的な解決につながります。
環境改善: 椅子やデスク、モニターの高さを調整し、長時間座っても負担が少ないように使いましょう。目線がモニターの上端に来るのが理想です。
冷え対策: エアコンによる冷えを防ぎ、血行を妨げる「冷え」を徹底的に防ぎましょう。ひざ掛けやカーディガンで体を守ることが大切です。
回復の質(寝具): 合わない枕やマットレスは睡眠中の回復を妨げます。寝具を見直して、疲労をリセットしましょう。

​痛みのサインを見逃さないで

​同じ姿勢で体が固まるのは自然なことですが、「動くと痛い」というサインは、体からの「そろそろ動いて、水分を補給し、環境を見直して!」という大切なメッセージです。

​日々の習慣と「環境」を少しずつ改善し、快適で痛み知らずの毎日を取り戻しましょう!

下村出張鍼灸整体院・りらっく