こんにちは、リキュウコートです。 #56
今回の記事は、近隣のディラーからの依頼で再塗装による補修部位のコーティングの再施工について解説します。
ちょうど前回の記事で、マルチコート剤(アンダーコート)とガラスコーティング剤(トップコート)の組み合わせでの活用で 「板金塗装の再塗装時の最終処理と保護剤として使用」について解説しましたが、今回の記事で追加の症例になるものがあるので詳しく解説したいと思います。
※再塗装後のコーティング再施工の写真
いつものように、ディラーから専属の板金塗装店に依頼し不具合の修理を終え、再度私の所へコーティングの再補修の依頼がありました。
私の所で作業を始める状態では、専門の板金塗装店により再塗装を行い最終磨き(仕上げ)を行った塗装面の状態です。
コーティングの補修を行わなければ、そのままお客様へ納車される状態という事です。
その様な仕上がった状態の塗装面にコーティングの下地処理の為にマルチコートにより新車の下地処理同様に軽い磨きを行います。
この下地処理の磨きの状態でも、すでに仕上がっている塗装面の光沢が向上するのです。
その後にガラスコーティング剤の施工で、さらに光沢が上がるのです。
画像ではその光沢がアップする状態を再現する事が難しいですが、実際に見ると誰もがその差を認識する事が可能です。
光沢がアップするだけではなく、パールカラーやメタリックカラーのキラメキ感が一層極まって煌めきます。
この現象の変化の意味は、本来パールやメタリックカラーの塗装の仕組みは、実際のカラーとなるパールやメタリックの塗料による塗装を行い、その上から透明のクリヤーという塗料を塗装しベースのカラー塗料をクリヤー塗料により覆う構成になっております。
塗装直後の何も磨きを行わない状態では本来のキラメキ感が出ますが、全てと言ってよいと断言して間違いないと思いますが、塗りっぱなしの状態で仕上がる事はありません。
塗り肌調整や塗装時のゴミ・ブツ処理などにコンパウンドを使用し磨き作業を行わなければ完成しません。
いくら丁寧に磨き・仕上げを行ったとしても、本当に微細ですがクリヤー塗装に傷が入っている為に、本来のキラメキが減少するのです。
その微細な傷にマルチコート剤が浸透し補修を行いガラスコーティング剤で覆う事により、濁りの無い状態により本来のキラメキ感が戻り光沢が上がるというのが理由だと思います。
この様な現象は再塗装の分野だけで起こるのではなく、これまでにも解説してきた様々な活用時でも同じ効果が望めます。
コンパウンドでの磨きでは再現出来ないと何度となく解説した事が、この様な原理によるものだからです。
この様に塗装専門店での活用にも品質向上や長期保護の役割を十分に果たせるという症例として今回は紹介しました。
※マルチコート剤とガラスコーティング剤
次回の記事からは、「(アンダーコート)マルチコート剤×(トップコート)ミラーコート剤」の組み合わせの解説を行って行きたいと思います。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
気になった方はサイトも覗いてみて下さい。
https://rikyuu-coat.amebaownd.com/