「地方銀行の超金融緩和(融資に積極的姿勢)になっている」

 

1990年と2015年を比較すると、都市銀行が12行から3+1へと半減

地方銀行は132行が105行、統合、合併が進んでいない。

信用金庫・信用組合859から418と半減している。

 

明らかに地方銀行の統廃合が進んでいない。

2014年あたりから事業性評価の方針を打ち出し、

森金融庁長官が“指導庁から育成庁”へ大きく舵を切った。

 

ローカルベンチマークには共通項目が3項目と選択項目がある。

共通項目は、

1.取引先企業の経営改善や成長力の強化

2.取引先企業の抜本的事業再生等による生産性の向上

3.担保・保証依存の融資姿勢からの転換 

となっている。

 

いずれも言うほど地方銀行にとってやさしい課題ではないと感じる。

 

地方銀行との検討会を重ねて

「金融仲介機能のベンチマーク」(通称ローカルベンチマーク)の指針が出されてからも、

地方金融機関の不満の声があるように聞く。

 

地元回帰、地元企業の再生、地元への融資など言葉にすれば簡単だが、

地元では融資する企業がないから、より都市圏に支店などを伸ばしてこともお叱りの

対象になっている。

 

1都3県に人口集中している現状を見れば、地方で融資をすることはやさしくはない。

私も色々な県庁所在地も訪ねたが、本来あるべき活気にないところも結構ある。

ただ、11行でも難しいと指摘された県では相当の違和感を銀行首脳は持っているようだ。

加えて公正取引委員会から合併が寡占化を理由にストップがかかったり、

省庁の縦割りも問題となっている。

 

金融庁の思惑と地方銀行の意識のかい離は簡単に埋まりそうにないが、

この所地方銀行は融資に積極的だと感じる。東京に支店のある所もそうだが、

内容のいい企業にかなり大胆な融資を提案してきます。

 

ちなみに先日も無担保・無保証で5000万円、飛込営業の地銀が融資をしていきました。

私のクライアントでは、いくつかの手法でリ・スケジュールから脱出して

全てクライアントがリ・スケジュールから脱出しました。

今は、リ・スケジュール脱出の絶好のチャンスですよ。

皆さん、頑張ってください。