引き続き 「貸借対照表」について書きます。
今は株式もだいぶ戻しましたので、一頃ほど実態修正される
ことはなくなったでしょうけど、まだ世界を見渡せば
不安定要素は多く、まだ安心ばかりはできないですね。
「有価証券」
簿価と市場価格を比較し含み損を簿価から減額します。
含み益については債務者区分判定の材料として使います。
非上場株式は関連会社のものが多いがその場合は
総合的に本体の会社も総合して判定します。
また内容が全く不明な場合は全額減額
(つまりゼロとして計算します。)
「不動産」
簿価と実勢価額との差額は減額されます。
実勢価格とは何かといえば銀行の不動産担保の評価方法によって、
たとえば路線価(多分これが一番多いと思います)を基準に
している場合は毎年7月に路線価が
(国税庁のHPを一度見て下さい)
変更になった時点で自動的に路線価を
その年の金額に変更されます。
評価額には処分見込み額と処分可能額の二つの評価額
があります。
簡単に言えば処分見込み額は任意売却した場合の金額で
処分可能額は競売等法的な処理の場合の金額と
考えて間違いないと思います。
含み益については有価証券と同様に
債務者区分判定材料に使います。