今日は、比較的隠し不良資産の多いものについて
考えてみたいと思います。
売掛金のある先で、倒産をした会社のものをそのまま
遺してあるとか、
相手の資金繰りが厳しく回収が出来ない先とか
在庫にしてももう売れない在庫を捨てて、
除却損として処理していないなどは、
割と良く見られる事例です。
良く見られるがゆえ、銀行もここは結構シビアに見ています。
「売掛金・受取手形」
・売掛金で1年以上回収のものがない。
(原則資産勘定から減算されます。)
その他に売掛金・受取手形の残高が適正であること。
売掛金が売上高に比して大幅に増加or減少している。
明細書でその他欄の残高が多い。(なるべく詳細に載せる)
融通手形や1年架空計上、1年以内でも回収不能先を見ます。
・「在庫」
在庫が売上は余り変わらないのに、急に在庫が増えた場合とか、
同業他社と比べ明らかに在庫が過剰な場合は
デットストック(不良在庫)がないかをチェックします。
まず、聴き取りで増加した理由を問われます。
明確な答えがない場合は時には在庫のチェックを
現場まで行くこともあります。
ここで売却不可能と思われるものや仕入てから
長期間経過しているものは、在庫残高から差し引きます。
私も現役当時、良くお客様の工場や倉庫に行きました。
もちろん、上手に隠されれば分かりにくい業種もあります。
でも、出来る銀行員は分からないでは引き下がりません。
違う視点から見ることで大概は検討がつくものです。
努々侮ることなかれです。