ギリシャに対するユーロの支援条件をギリシャが一応クリアし、
3月20日のデフォルトは避けられることとなった。
これで欧州危機を乗り越えたように見れるが、
どうもそう容易く片付く問題ではないようだ。
統一通貨であるはずのユーロが
加盟諸国の銀行等が自国の国債購入に走っている。
財政は別で通貨、金融機能を統一してやってきたが、
為替レートがない故に
経済力や産業力の持つ・持たない格差が
国力の差が問題として表面化してきている。
ヨーロッパは第二次世界大戦まで、
ずっと戦乱の歴史を繰り返してきたものが、
かつてはいつ自国の領土が
脅かされるか判らない状況の中で、
金や貴金属つまり持って逃げられる
資産が重要視され、
およそ土地に執着することはなかった人達が、
戦争が
65年以上起きず、
土地バブルが生じた。
投資と投機は紙一重、
アメリカ以上に地価上昇を記録した。
山高ければ谷も深い
ギリシャのデフォルトという可能性がゼロになった訳ではない。
南欧諸国の問題は解決しているとはいえず、
ドイツのユーロ脱退もひそかに囁かれている。
アメリカが金の最大保有国であるが、それに続くのが欧州諸国となっている。
金はこの所プラチナの価格を上回ってきた。
銀との価格比も1:15の法則も1:50位に開いている。
欧州危機の行方次第では、投資マネーが相当額入っている
金価格に変動が生じる可能性もある。
まだ当面目が離せない状況は変わらない。