素人が何を言うのかと思われるかも知れないが、経済に携わる者の一人として敢えて書きたい。

東日本大震災や原発事故、当面する課題も重要だとは真から思う。

でも日本経済、国家財政を楽観視することはできない。

円高に見られるように欧米に比べにまだましだとの論調も見られるが、そんな余裕はないと思う。

来年から団塊の世代が年金世代に変わって行く。

今はまだある年金積立金が将来に渡り、

本当にこのまま維持し続けられると思っているのか、

どんなシナリオを持っているのか。

国の年金財政の将来予測は甘い前提に立っている。

ではシビアな予測を
是非とも拝聴したい。

またその先には医療財政の問題も深刻化する。


個人レベルで毎週手弁当で、南相馬市にほぼ毎週通う

国会でも答弁した児玉龍彦東大教授の行動を見聞きすると、

放射能除染に対し自分の使命感に
突き動されているように感じる。

これほどの使命感を政府、中央官僚に感じられるだろうか?

国民の指示が受けられないような愚かしい政策や法律、緩和されない金融緩和策に
静観を決め込んでいる中央銀行、

消費不況に本当に僅かな薄日が差してきた時に、

またマインドを冷やすような増税論議

小幅の消費税引き下げは対症療法にしかならない。

日本国債と日本人の純金融資産の差額は1060兆円余り、

後3年くらいは日本人のお金で国債を支え続けられると考えるのは、

楽観的過ぎはしないか?

もう、静かにキャピタルフライトは始まっている。

政治のリーダーシップのなさ。

一度決めたことを変えることをタブー視し連綿と変化を拒み続ける官僚。

時代の変化と共に当然変わっていいはずなのに

私益(天下りのポスト)のため 変えると自分の将来にマイナスなんて考えているとしたら、

大甘ではないか、いつまでも今の天下り先があると思う方が不思議だと思う。

某省の有力な天下り先だったJTも株式公開になるようだ。

個人主義がはびこり、国益や国民の利益を
優先する国作りは
本当に難しいと感じる。