外はぴりっとした風が吹いていました

 

私はもう3日まえから手元に置いている青い封筒を

投函しに行かなくてはならないといった使命がありました。

 

青い封筒には病院名なにもなく

ただ静かに、一枚の診断書が入っています。

私は2月から復職をするために

診断書をもらいにクリニックへ行きました。

そこでドクターから「どうですか?身体は」といわれました。

それを聞いた途端、私は涙があふれて立ったまま息も殺して

声も上げずにただ静かに泣きました。

 

ドクターに促されて座り、どうしたの?と聞かれると

また涙が出ました。

私は12月は職場からの命令で出勤することができず

家でリモートワークをしていたわけですが

先月末から精神的に体調を崩して1月は欠勤すると
リモートワークが出来なくなっていました。

締め出されてしまった。

 

いつも、「あなたの為をおもって」といいます。
じゃあ、今回は?どうして2月から復職したいですと話をしているときに

敢えて、締め出したの?

もうわかりませんでした。

 

「世の中の働く人たちは、みな、こんな理不尽な思いを抱えてもなお

平気な顔をして働いているのですか

わたしはただただ弱いのですか」

 

ドクターは「あなたはよくやっている。頑張りましたね」と

穏やかにいいました。

そして、すぐにきびっとして、「さあ、どうしますか?2月。」と聞きます。

「復職したいと思ってきたんです」私が絞り出すように答えました。

「行けるの?」短くきっぱりとききかえされて

わたしは「行けないです。嫌です。行きたくないです」と答えていました。

 

そして2月は休職扱いになると職場より案内が来ました。

ぴりっとした風の中をずんずんと装具をつけてクラッチをついて歩いていきました。

ポストは信号一つ向こうのコンビニの中です

 

あっさり青い封筒はポストの中に落ちていきました

 

かえりの道は追い風で家の玄関のまえのちいさな灯りが

明日へのちいさな灯りにみえました