今回、私は陸を帝王切開で出産した。 

手術から、2週間が経った。 早いなぁ~。


手術当日・・・

午前6時に起床し、腸をきれいにするために浣腸。

午前9時前、夫が病院に到着。

午前9時頃、点滴開始。 当日は絶飲食なので点滴で

水分補給となる。 夫といよいよだねと話す。


術後はリカバリールームで一晩を過ごすため、

必要な荷物をかばんにひとまとめにしておく。


・ナプキンM/L1袋・洗面用具(ベッドで歯磨き)

・産褥ショーツ・ミネラルウォーター500m3本

(実際は足りなかった)

・ストローキャップ(寝ながら水が飲めるように)


午前9時15分 点滴をしたまま看護師さんとかばんを

持って手術室へ。 夫に「いってきます」


手術室に入るときの私は満面の笑顔で看護師さんたちに

挨拶。 今思えば笑顔をつくることで不安な気持ちを

かき消していたのかも・・・


手術室は、窓から思い切り日が差し込んでいてやけに

明るかった。


手術台に上がる前に、病衣、下着をすべて脱ぐように

言われる。 看護師さんが一応バスタオルをかけて

くれたがあまり意味がなかった。 素っ裸状態。


手術台に寝かされ、血圧を計ったり慌しく準備が始まる。

そこに、O先生が入ってくる。 背中に麻酔をするというときに、

O先生は・・・


「りょうさん、旦那さんが希望してた沐浴指導の件だけど

申し訳ないけど、看護師の手が足りなくて出来ないみたい

なので旦那さんにその旨伝えておいてくださいね」


って・・・あの~手術する直前にする話しですかね?

と思いながら「はい、わかりました」と私・・・

まったく!こっちは手術前で緊張しているというのに。


その後に、脊髄に4度の注射をされ、下半身がしびれだす。

目隠しをされ、酸素マスクをされるがだんだん気分が悪く

なる・・・ 


どうやら、血圧が急激に下がったようで私は

「気持ちが悪い・・・」とそばについてくれている看護師さんに

訴える。 酸素マスクを外してほしかったが、それは出来ないと

言われ口元から少しずらしてもらうが、気持ち悪さは続いた。


先生にも血圧が急に下がったことを告げられ、少し様子を見る。

そして、状態が良くなったので、いよいよお腹を切ることに。


あぁ~~、切ってるっ~。 と思っている間に先生が

「りょうさん、もう直ぐだからね!」と私のお腹をグイッグイッと

押し出した。 オエッ・・・くるじぃー気持ちわるっ!と思ったその瞬間、

陸の激しい泣き声が聞こえた。 


うわっ、陸が出てきたぁ~~。 産まれたぁ~~。


その後、看護師さんが

「ママにそっくりな元気な男の子ですよぉ~」と陸を私の顔の横に

寝かせてくれた。 私は「出てきたの~、どうもどうも」と

笑顔で陸に挨拶。 でも、そのときの陸は、顔がパンパンに

腫れていて「うそ、私に似てる~?」と内心思った・・・


そして、陸はすぐに保育器に入らなければいけないため

直ぐに看護師さんに連れて行かれてしまった。 


その間、私のお腹は開いたまま・・・で、先生に

「では、縫いますからね~」と言われたあとの記憶がない・・・


手術室からリカバリールームに運ばれるときに夫が

「陸はどうだった?」という質問に私は「カエルみたいだった」と

答えたらしいけどまったく記憶がない。


その後、リカバリールームで麻酔が切れ、2時間後の鎮痛剤

投与まで痛みと戦う。 つらかった・・・ 


やっと、鎮痛剤を投与してもらった後は睡魔が襲う。

 

そんな状態の私に夫は、「沐浴の件、先生から聞いたよ!」とか

「ほら、陸の写真撮ったよ」と見せてくれるが眠くて眠くて返事も

虚ろ虚ろ・・・ とうとう、「眠い・・・寝る」と言って私は眠りについた。


術後6時間後からお水が飲めるので、目が覚めて用意していた

水を夫にとってもらい飲む。 「はぁ~うまい!」 

時間は夕方になっていて夫は午後6時に帰っていった。 


その日の夜は、リカバリールームで過ごす。 鎮痛剤が切れ

ナースコールで看護師さんを呼び、鎮痛剤投与をお願いするが

2度は出来ないと言われ、座薬を入れてもらう。


夜が明けるまで何度も看護師さんが様子を診に来てくれ、点滴を

変えたり、水を取ってくれたり、やさしく声をかけてくれたりした。


リカバリールームで朝をむかえ、ベッドで歯磨きをして、看護師さんに

体を拭いてもらい、そこで初めてちゃんと陸と対面した。

産まれたての腫れた顔ではない陸を抱っこ。 めちゃめちゃうれしかった。


そのときの陸は、大きな目をぱっちり開けていた。 「おはよう」と挨拶して

無事に産まれてきてくれたことを感謝した。 ありがとうね、陸!