そのぐるっぽ内で女性も何人かいた。

何人かと遊びに行く程度に仲良くなった。

西野さん(仮)と佐倉さん(仮)といった。

どんなシチュエーションだったか忘れたが、ある時西野さんから聞かされた。

「Sさんって佐倉さんに言い寄ってきたって。佐倉さんは断ったけどしつこくて」

と。

S氏も佐倉さんも既婚者。

S氏に至っては、ぐるっぽ内に細君もいるというのに。

当然細君も佐倉さんも顔見知り。

何も物理的な被害はないようだったので、話半分で聞いた。

仲間に迫るような阿呆にも見えなかったし、嘘を流して楽しむ人にも見えなかったので。

正直どちらでもよかった。

更に言うなら、偏見覚悟で佐倉さんは可愛らしいタイプだがぽっちゃり体型だしS氏よりずっと年上。

嘘を言っているかと思ってた方にやや傾いていた。

 

別の話になるが、西野さんも佐倉さんも所謂「女子」で、学生の頃は休み時間に連れ立ってトイレに行くタイプ。

太古の昔はオスは狩りに行きメスは巣を集団で守っている中で協調性を求めはみ出ることを許さなかった。

そういったDNAが残っている系統。

一方私は、そういった集団にはなるべく関わりたくなく、苛められない程度にはつるむがそれ以上は踏み込まない系統。

何回か遊びに行っていると所属が違うことに齟齬が生じてきた。

結局は西野さん含め女子集団にガーっと言葉の暴力を受け、面倒になり関わりを絶った。

お蔭で余計に嘘をばらまいている方を信じるようになった。

(それくらい言葉で人を非難することを平気でする集団だったので)

 

そのうちぐるっぽがなくなった。