大好きな音なのに 愛しい音なのに
音を聞くにあたって取り巻く面倒な事実によって
恐ろしいことに 音を聴くのをためらう自分がいる
世も末だわ
アナタの好きはその程度かっていう葛藤は当然あるんだけど
なんというか 生理的にダメなものを超えないとその音に触れられない状態で
耐えればなんとか超えられない距離ではないから
諦めることも出来ずに余計に尻込み
音に意味を 歴史を 時間の経過を委ねることが
嫌いな理由がお分かりで?
音は音のままであってほしい
音 ただそれだけ
そこには想いも記憶も手触りも匂いも時間の経過も 含まれて欲しくない
けれど 結局 めんどくさいアレコレが複雑に絡み合ったほどに
音の深みが増してしまう
なんていう皮肉
せめて音には 幸福な音だけがほしいのに
現実なんて混ざらないでいいのに
どうしましょうか 音が聴けないわ