TBSラジオさんにて、昨年から朗読番組の収録に携わらせて頂いておりました。

 

僭越ながら、その朗読の収録がスムーズになるように、経験を踏まえてサポートさせて頂きました。

 

(私が朗読させて頂いた素敵な作品も、同じくAudibleさんから発売されております)

 

ラジオでも朗読をオンエアして、さらにアマゾンのAudibleさんでも配信する。

 

なんと新しくて画期的。

 

しかしスケジュールは怒涛でした。皆さんの努力の結晶です。

 

 

そして今月、その作品の最終巻が発売されました!

 

 

関係者の皆様、本当にお疲れさまでした。

 

たしか最終的なあとがきの収録が最後だったと思うのですが、その日は本当に感慨深かったです。

 

何冊もある作品の朗読は長いです。

 

シナリオと違って「目で読むため」にあるものなので、滑舌など、工夫が必要です。

 

とにかく難しい。やりがいの塊です。

 

 

演者さんには、ゆっくりと噛み砕いて語れば、必ず耳を傾けてくださる方たちがいると、お伝えしました。

 

早口で気ままに疾走するより、心地よい語りは、必ず毎晩聞きたくなるはずだと。

 

 

こんな小さな私の言う事なのですが、それを信じてくださった演者さんは、とても素晴らしい方です。ありがとうございました。

 

もっと話しやすくなるようにアドバイスをお伝えすると、いつも真摯に聞いてくださいました。

 

斎藤さんは声の仕事をリスペクトしてくださっていて、その方法も丁寧に試してくださいました。

 

コツコツやってくださったので、初期の頃から比べて格段の違いになっています。

 

本来なら、俳優さんそのままの風合いの語りも魅力です。

 

俳優ならではの方法がいいと、突っぱねてしまう人もいるかもしれません。

 

しかし今回は、「声の現場の技術」も取り入れて、できる範囲で意識してくださっています。

 

これは短期間でなかなか出来ないことですし、より分かりやすく発話してくださっていたのではないかな、と個人的には思います。

 

しかも謙虚で、全く気取っていません。

 

お姿もかっこよくて、心も磨かれた人は、この世にいるのですね……!

 

ふだん私はサブカルや声優業界で仕事をしているのですが、私達が(おもに声で)2次元で作っている夢を凌駕していく、本当の人間。それが斎藤工さんです。

 

ビジュアルもさることながら、

 

性格までよかったら、漫画から出てきたような感じなのですが……

 

2次元の仕事でそれを表現している我々は、どうしたらいいのですか?

 

誰か教えてほしいです。

 

 

 

しかし、振り返ってみれば、長い道のりでした。

 

何度も何度も「ああ……」となったり、ならなかったり。

 

あっという間の、長くタフな日々でした。

 

本当に旅行みたいなものですね。

 

私もその1年間は、果てしないスケジュールに感じました。

 

ふと、空を見上げたことも。

 

しかし好評をいただいたということで、リスナーの皆様に感謝の気持ちです。

 

 

限られた期間の中で作ってくださったスタッフの皆様、

 

長い作品を丁寧に取り組んでくださった斎藤工さん、

 

多くの関係者の皆様。本当にお疲れ様でした!!

 

 

写真はスタジオのものです。

※掲載は番組スタッフさんの許可を頂いております

 

番組スタッフさんに御縁があり、亡くなられた方なのですが、大ベテランの有名な声優さんの使われた、貴重な譜面台をお借りしていました。

 

スケジュールが苦しいときも、いつも見守ってくれていたと思います。

 

個人的には、だからみんなでゴールにたどり着けたような、そんな気がしています。

 

1年間ありがとうございました!