「今夜は唐揚げにしよう」
夕飯の準備。
かぼちゃの煮つけやひじき煮などの副菜を作り終え、メインの準備にとりかかった。
特売でお得に手に入れた鶏もも肉を一口大に切り、タレに漬けこみ下味をつける。
「その間に付け合わせのキャベツの千切りを作ろう♪」
私はニトリで手に入れた「1台10役スライサーセット」を取り出した。
人気の商品で取り寄せるのに1か月半かかった代物だ。
キャベツの千切り用にと刃の広いブレードをセット。
キャベツをつかみ擦り下ろしていたその時

「痛っ!!!」
気が付けば右手の薬指から血が溢れていた。
キャベツと共に指の皮までスライスしてしまったのだ。
慌てて水道で血を洗い流し、ティッシュで傷口を押さえる。
しかし、ティッシュは鮮血色にどんどん染まっていく。
血が止まらない
でも、夫の帰宅はもう少し・・・
まだ揚げていない唐揚げ肉とできあがっていないキャベツの千切り
軽く絶望しながら夫に事の顛末をLINEした。
「スライサーで指を擦ってしまったけど血が止まらない。どうしよう」
LINEには血が溢れる擦った薬指を添えた
すると夫は帰宅途中、薬局でその画像を薬剤師に見せ、必要な包帯やガーゼ、塗り薬を購入
慌てて帰宅した。
出血が始まってもう30分
指先では勢いよく血が流れている・・・。
傷口をガーゼで抑え、包帯をきつめに巻いて止血を試みるも、ガーゼはすぐに血に染まっていく
午後9時前、やっている外科も病院もない。
私は♯7119に電話してみた。
救急車を使うまでもないが、どこか診察してもらえる所はないか聞いてみた。
電話の向こうからは止血を試みるよう手順を指示、数件の救急指定病院を教えてもらった。
しかし、病院に電話をしてみれば、診察代+救急料金で7700円を請求されると聞き、悩む・・・。
スライサーの傷ごときで1万円以上飛んでいくのは心許無い。
結局、少し離れているが自分の勤めている病院(救急指定)で診てもらうことに。
電話をし、夫に車を出してもらい、急行。
仕事の事で悩んでいた私。
自分の勤める病院のお世話になってしまうとは、これは神様から「しっかり働け」というお告げかもしれないし、迷っているバツなのかもしれない・・・。
そんなことを思いながら救急外来に到着。少し待って診察をしてもらった。
当直のドクターは研修医のようで若かった。
清潔な手袋をはめ、右手薬指を圧迫、止血を試みる
だが、無常にも血は溢れるばかり
かれこれ45分して他のドクターも来て何やら相談・・・
どうやら私はスライサーで深く肉をえぐり、指先の動脈血管まで達していたようだった。
そこでドクターは方針を変え、その動脈血管を縫って閉じることにした。
「え、手術?」
「局所麻酔するので大丈夫ですよ」
薬指の根本に麻酔を打つ。麻酔が効いているか患部を触られたがちくちくするのがわかってしまったので、結局二本ブスっと・・・
麻酔が効いたその後は横を向いてこらえていた。
痛くはないけれど、自分の指先を縫うところは怖くてみたくない💦
直径8mmの指先の円はきれいに縫合され、やっと血が止まった。
かれこれ2時間・・・。
医師には次の日も傷を見せに来るよう告げられた。
帰宅すればもう0時前
夫は僕がやるから座っていてと唐揚げを揚げ始める。
夫にも申し訳なくて、逆に笑えた。
そして翌日、再び救急外来を再診。
血は止まっているのでガーゼを外して様子見。順調なら次は一週間後に抜糸。
二針を縫った指がこれ・・・

たかがスライサーでスライスしてしまった傷がこんな大事になるなんて・・・。
皆さんも、スライサーを使うときは細心の注意を払いましょう💦
意外とヤツはよく切れます・・・。
夫からは「スライサーは封印します!!!」とスライサー禁止令が出たのは言うまでもない。