この”シワ”わかりますか?
ズボンプレッサーの失敗です。
僕は使ったことがありません。
たま~に出張とかでビジネスホテルに泊まると置いてあるところがあります。
使うのは難しそうです。
翌日、商談!!なんて時にこれではかえってカッコ悪いですね。
アップにするとこんな感じ。


もちろん、プレスで直したんですが、写真は撮り忘れました。。。
まあ、なんてことのない仕事なんですが、
ポリエステル素材だとちょっと厄介なことになるかもわかりませんので
ご注意くださいね。
ズボンプレッサーの扱いは慎重に!

私事ですが、一番下の娘はプーさんが大好きです。
ぬいぐるみをいっぱい持ってます。
その中でも、
特にお気に入りのプーさんが汚れてきたので洗ってほしいとのご要望です。
なので、温泉に入れてあげることにしました。

プーさん入浴中
弱酸性でお肌にも優しい温泉でゆったりまったり。
あんまり動かしてあげない方がいいですね。
ゆっくりと温泉に入っていただきました。時々、マッサージをしてあげました。
温泉からでると、次は「サウナ」です。
プーさんサウナ
サウナといっても、温度は約50度。
「ちょっと暑いな~」と言ったところでしょうか?
すいません、温泉で衣類を洗ったら怒られますが、
赤のベスト?も一緒に洗っちゃいました。。。
で、一緒に乾かしてます。
明日には一緒に寝れると思います。


またまた出ました!!
でも、今回は珍しい表示です。
洋服ではありません。カーテンです。
同じ方から、同じカーテンを2枚お出しいただきました。
なので、間違いなく同じカーテンを同じお店で2枚購入されたのだと思います。
ん、柄も質感もサイズもすべて同じなので間違いないです。
で、問題はこれ

カーテンの洗濯表示
洗濯表示タグを付けてる位置が位置なので写真に撮りにくかったのですが、
片方は手洗いOK、片方は手洗い× です。
は~~あ、どういうことでしょう???
はい、単なる取り付けミスでしょうか?
いや、単純なミスというより、むしろ何も考えていないんだと思います。
要するに、いい加減なんでしょう!!
本当かどうかはわかりませんが、昔、縫製工場で働いてた人に聞いたことがあります。
ミシンの前に箱が置いてあってその中にこの洗濯表示のタグが何種類かに
分けて入れてあるそうです。
で、ロットで流れてきた商品にこのタグをミシンで縫い付けるんですが
手を伸ばした先の箱に指定のタグがないと歩いて取りにいかないといけないらしい。
面倒くさいので隣の箱のタグを縫い付けることがあるんですって。。。
「ホンマかいな!?」って思って聞いていましたが、
今回のミスを見るとなるほど!と頷けます。
すべてのメーカがこうだとは思いませんが、
これって、食品だとかなんかだったら大問題のはずですよね。
卵を使ってるのに使ってないとか、ディーゼル車なのにガソリンって書いてあったりしたらもうどえらい騒ぎですよ。
これでも、事故が起こればクリーニングの責任になる場合が多くあります。
クリーニングの責任というよりはメーカーが一切のミスや責任を認めないということです。産業規模の差で負けてしまうんですよね。
それと、直接消費者の方と接点があるのはこちらですからね。
知りません!なんてメーカーみたいに言えないですもんね。
責任感のないメーカーが多すぎます!!
すべてをクリーニングのせいにするのなら、
もっと、自社製品に対して”情報開示”するべきではないでしょうか!!
すいません、ちょっと熱くなりました。。。
名のある百貨店ブランドを提供しているメーカーほどひどい対応のところが
多いですよ。ほとんど下請けに安い値段で流してますから。
あ、もちろんちゃんとしてるメーカーもありますよ。
僕が今まで経験した中でいちばん対応が親切だったのは
「sinacova」です。こんなところばっかりだったらな~。

言わずと知れた!
「ヒューゴボス」
カッコいいです、さすがに!!
アイテムの写真はないですけど、メンズパンツの品質表示です。

ドイツのメーカーです。ちょっと珍しいかも?
ただ、明らかにイタリアやフランスとはデザインが違うような気がします。
硬派?というか、男っぽいというか・・・。
まあ、ドイツというコチラの勝手なイメージもあるかもしれませんが。。。
はい、いつもの洗濯表示ですが、
後ろに見えているのが、元々の洗濯表示です。
で、上に貼付けてるのが日本で後付したタグでしょう。
明らかに違いますよね。
手洗い表示OKと手洗い×表示。
○にPはドライクリーニングの種類で”パークロルエチレン”ということです。
で、日本語表記は”ドライ 石油系”となっています。
違いを書くと難しいし、僕自身どこまで熟知しているかは疑問ですので
省きますが、簡単に書いちゃうと
ドライ石油系より、パークロルエチレン(テトラクロロエチレン)の方が
洗浄力は強いです。ただし、金属製のボタンやアクセサリーは気をつけないと
破損する場合があります。
リンク先のWikipediaにもあるように人体への影響も少なからずあります。
もうこれは断言できます!!発がん性溶剤です。
パークに機械を入れ替えてガンになった人をたくさん知っています。余談ですが。。。
このドライクリーニングの表示に関しては
当社は石油系ですので問題はないんです。


さすがに、ご丁寧です。素材表示があらゆる言語で書かれています。
日本語もあって助かりますね。
97%コットンつまり『綿』、3%が『ポリウレタン』です。


海外の生活が長かった僕にはすぐに読めます。(ウソですよ)

「マシーンウォッシュ コールド ジェントル ドゥー ノット ブリーチ
ドゥー ノット タンブルドライ アイロン ロウ ヒート ドライクリーン ピー」
訳してみましょう!!
『冷たい水で洗うときはやさしく洗ってね、漂白剤は使っちゃダメですよ。回転式乾燥機なんてとんでもない、使っちゃダメダメ。アイロンは低い温度でね。パークのドライクリーニングも大丈夫ですよ』
完璧な訳し方じゃないでしょうか!

結果として素材が素材なので”水”でも”ドライ”でも洗えるんです。
後は、汚れの”質”、”度合い”、素材の”質”、”状態”を見ながらお手入れ方法を決めます。
ちなみに今回は汚れも少なく、使用頻度(着用回数)も少なそうでしたので
ドライクリーニングしました。
最近は何かと、”水洗い”をするのが良いかのような風潮があるのですが、
必ずしもそうではないということもあります。
水に比べてドライ溶剤は比重が軽いので衣類に与えるダメージが軽いのです。
風合いを保とうとすればドライの方が優れている場合もあるのです。
あくまで、”も”ですので誤解のないようにお願いします。
”水洗い”で風合いを保つ場合”も”あります。
十把一絡げにはいかないのがクリーニング(お手入れ)ということでしょう。

うちの嫁さんのウィンドブレーカーです。
汚れ1いくらクリーニング屋とはいえ、汚し過ぎです。

汚れ3拡大

汚れ2さらに拡大。。。

汚れ6袖口も。。。
こんな時には「えり・そで しっかりコース」をお勧めします。
オリジナルの前処理剤をチューーとかけます。

襟袖しっかり洗剤
オリジナルと言っても、油性処理です。ちょっとだけブレンドしてます。
このような汚れは”皮脂”の汚れですので、漂白などの前にしっかり油性の汚れを
とっておかなければダメです。
しかも、レディースの場合はファンデーションの汚れがあります。
これはもう、油性でなければとることができません。

家庭洗濯での”皮脂”の汚れとりの裏技です。
それは「お風呂の洗剤」です。
浴槽にかけて擦らず、10分くらい放置してからシャワーで流すだけってやつです。
浴槽のふちの汚れって”皮脂”の汚れなんです。同じですね。
あの洗剤を袖口やエリの汚れた部分に吹き付けてしばらく放置した後、洗います。
皮脂汚れにはけっこう効果ありです。
液性も中性ですので安心です。(一応確かめてくださいね)

前処理剤をつけた後、超音波ガンで濯ぎます。

汚れ5
アフターはこう。(フラッシュがたかれると色合いが変わっちゃいますが)

汚れ13

ファンデーションであればこのように簡単に落とせます。
続いて、袖口です。こっちはちょっと頑固です。
ゴムあみの中に汚れが入り込んでいますので。。。

汚れ8
アフターはこうなります。

汚れ14
さ、これでウェットクリーニングです。
と思ったら・・・。
そうです、ここまで汚れているジャケットは裾も汚れてる可能性大です。

汚れ9汚れ11
「えり・そで しっかりコース」というんですが、
まさかこのままというわけにはいきませんよね。
しっかり汚れを落としました。

汚れ10
ここまでで、ずいぶんきれいになりました。

あとは、ウェットクリーニングで全体もスッキリ、サッパリです。
今回の場合は素材が水洗いできる素材だったんですが、
ドライクリーニングの場合も基本的には同じです。
油性の処理をきっちりとして、超音波ガンで濯ぐということになります。
気をつけたいのが”変色”です。
変色は文字通り、色が変わってるので漂白や場合によっては染色補正をしなければ
いけない場合があります。
見分けるポイントとしては、素材が白系統なら
黒っぽい汚れは「えり・そでしっかりコース」、
黄色い感じは「漂白コース」だと思っていただければ。
ただ、これも100%!というわけではないのでご注意をしてください。
素材、汚れ、状況、経過時間などなど、様々な条件で一着ずつ変わってきます。
そんな、お洋服のメンテナンスを一緒にはできないですよね。
だからこそ、当店では
お客様のお洋服の状況に合わせたお手入れを心がけています。