1)大後頭神経は、第2頸神経(C2神経)後枝の別称。混合性の神経。
2)C1C2椎体間(下天柱)から起こり、下頭斜筋の下縁に出て、内側上方に向かって走り、
深頚筋に運動枝を与えた後、頭半棘筋、及び僧帽筋を貫いて後頚動脈とともに走り、
上項線の辺(=玉枕)で皮下に現れ、後頭部から頭頂(百会あたり)に至る皮膚の知覚を司る。
3)項部から頭頂部にかけての表在性の痛みが生ずる。髪を触ったり、ワレーの圧痛点を押圧
すると痛み誘発。非誘発時には無症状。
4)ワレーの圧痛点は天柱、玉枕
※実際には、後頭神経痛が引き金になって生じた緊張性頭痛の方が非常に多い。後頭神経痛は症
候名であり、診断的には緊張性頭痛に含まれる。
※最近、頭頂部において、大後頭神経の末端は、三叉神経第Ⅰ枝(眼神経)末端と吻合していることが知られ
るようになり、大後頭神経痛が眼痛や顔面への放散痛の原因となることが指摘できるようになった。このこ
とは、「眼科症状」の章で述べる「大後頭三叉神経症候群」と相まって、頸痛と眼痛間に密接な関係があるこ
とが知れる。
中野栄煥
