・・・ワタシにできることから少しずつ・・・ | 毎日をもっとたのしく・ていねいに 暮らしたい

・・・ワタシにできることから少しずつ・・・

先日ちょっと不思議なことがありました。


メールフォルダがあまりにもいっぱいになっていたので

整理をしていると、久しく会っていない友人のメルアドが

目に飛び込んできました。



何気なく、「元気?このメルアド使えるのかな?」と

メールしてみると、すぐに返事が・・・。



「りかちゃん、今、僕、東京にいるんだよ。

一週間の滞在なの。明日少しだけど会える?

なんで東京に居ることわかったの?不思議だね^^」



驚き。



偶然にも私がメールをしたときに帰国していて、

翌日、少ない時間の合間をぬって、久しぶりの

再会となりました。



彼は昔からの友人で、今は医師として国際医療・途上国の

医療に従事し、数年前から海外暮らし。

海外赴任になってからは、何度か連絡はとりあって

いましたが、一度も会うことはありませんでした。
お互い空白の時間を一気に報告しあいました。


以前スマトラ沖の地震があったとき、

援助に駆けつけた時の状況を話してくれました。



スマトラ沖地震の時は援助の手やお金が過剰供給

された現実があったのだとか。各国からの支援部隊も

人手が多すぎて日替わりでスケジュールを組んだそうです。



どんなに多くの援助の手があっても

どんなに多くのお金が集まっても

それをどう使うか、が整備されていない限り

適切な援助にはならない。



「ありあまるお金で、地域にアパートを沢山建てても

今まで現地の人はそんな暮らしをしていないから

彼らはそれを望んではいないんだよね。」



彼はスマトラ沖の災害での援助をもとに論文を

書いたそうです。援助についての方法論を数字化し

大規模災害時には、いつまでに・どれほどの援助の手と

援助形態は何が必要なのかを理論的に考える。



保健衛生的な視野「広い目」で考えることと

実際の医師として患者さんに手をさしのべる「近い目」

の両方を持つ彼は、本当にすばらしい医師です。



国際貢献・国際医療。



沢山の矛盾や問題が山積みだそうです。

お金のこと、宗教のこと、戦争のこと。




「でもね、りかちゃん、僕らは出来ることから

少しずつやっていくしかないんだよね^^」



と、明るくさわやかに話す彼。



職業は違うけれと、昔はお互い仕事の不満を

ぶちまけたりして怒ったり悩んだりしながら

励まし合ってきた仲間。



何かを達観したかのように落ち着いて話す様子は

様々な経験をしてきた故の姿なのでしょう。

とても美しかったです。



お互い少しは大人になったよね・・・。



そして、その言葉にじーんときたわたし。

出来ることから少しずつ。そうだ、そうだよね。



一足飛びで理想には近づけない。



毎日自分に言い聞かせています。

今のワタシにできること、少しずつでも考えたいな。

(ブログのサブタイトルにもしました)



彼は同い年なのですが結婚していて、かわいいベビーも

生まれました♪途上国に家族で暮らしています。

そんな彼らを、遠くから、心から、いつも応援しています。



国境なき医師団  


インターネットでも寄付が出来ます。

(彼と国境なき医師団は関係がありません。)