「音楽・愛・感情
そう、形ないものを
誰かの心が救えるように
全身全霊で表現したい。」
そこに残った3名の挑戦者は
歩んできた道さえ違えど
同じ気持ちで
ステージに立っていた。
「それでは結果発表です。
次回作の
主役の座に輝いたのは、、、
エントリーナンバー1
当店の期待の大型新人
ステファニー・ターナー!」
<パチパチパチ>
そう、人生ってこんなものである。
どれだけ実力があっても
どれだけ芸歴が長くても
チャンスの神様!
次こそは私が掴み取るのよ~!
3度目の正直(笑)と
妙に自信たっぷりで手をふりかざしても
あっさりかわされてしまたったり。
愛おしくてニクイ。
期待を大いに裏切ってくれる。
それが人生ってものだ。
「ちょっと、何これ・・・
どう考えても
私が選ばれるべきよね!
オーディションで落ちた事のない
この私が。てかアンタ、
オーディション何回目?」
「・・・・43回目です」
「え!?ちょっとありえないわ。
逆に凄いよ。」
「じゃあさ、私と一緒に組まない?
私がダンスで、あなたが歌うの
バンドの皆さんにも協力して貰って」
そうして結成されたこのバンド。
後に
RIKA PEPE BAND
という名でこの劇場の
伝説となったという。
捨てる神あれば、拾う神あり。
人生の苦楽を共に
最高の音楽に乗せて
旅はまだ始まったばかり。
ー終わりー
RIKAPEPE