ベトナム開発チームにEVMを導入して見えたプロジェクト管理の本質
DX推進やシステム開発の需要が高まる中、多くの企業がオフショア開発を活用している。しかし一方で、次のような声も少なくない。
「報告では順調だったのに、最後に遅れが発覚した」
「進捗状況が本当に正しいのか分からない」
「日本側と海外チームの認識がずれてしまう」
問題は技術力ではなく、“見えない進捗”にある。
RIKAI株式会社では、この課題に向き合うため、ベトナム開発チームにEVM(Earned Value Management)を導入した。本記事では、導入を主導したエンジニア、ブイ・ミン・トゥ氏に、現場で起きた変化について話を聞いた。
「問題ありません」という報告への違和感
- なぜEVM導入を考えたのでしょうか。
トゥ氏:
プロジェクトの定例会議では「順調です」という報告が続いていました。しかし、後半になって急に遅延が表面化することがあったんです。
分析してみると、誰かが嘘をついていたわけではありません。
ただ、“進んでいる感覚”と“実際の進捗”が一致していなかった。
タスクは動いている。でも予定工数との差は見えていない。
この状態では、問題に気づいた時には手遅れになりやすいんです。
そこで私たちは、「感覚ではなく数値でプロジェクトを見る」必要があると考えました。
最大の課題はツールではなく「心理的ハードル」
EVM導入は、単なる管理手法の追加ではなかった。
トゥ氏:
最初はエンジニアから抵抗もありました。
「管理が厳しくなるのではないか」と感じた人もいたと思います。
そのため私たちは、EVMを評価のためではなく、“チームを助ける仕組み”として説明しました。
目的は監視ではなく、早く問題を見つけて皆で解決すること。
この理解が進んでから、徐々に定着していきました。
数字が共通言語になった瞬間
導入後、チームの会話は大きく変わった。
以前:
「少し遅れているかもしれません」
導入後:
「SPIが0.85なので、このままだと約2週間の遅延リスクがあります」
トゥ氏:
数字があることで、日本側とベトナム側の議論が感覚ではなく事実ベースになりました。責任追及ではなく、対策の話ができるようになったんです。
遅延をゼロにしたのではない。「早く気づける」ようになった
興味深いのは、EVM導入後も問題そのものは消えていないという点だ。
トゥ氏:
プロジェクトに問題が起きること自体は自然です。ただ、大きな違いは“早く気づける”ようになったことでした。
小さいズレの段階で修正できるため、結果としてプロジェクト全体の安定性が大きく向上しました。
オフショア開発成功の本質は「透明性」
今回の取り組みを通じて見えてきたのは、管理手法そのものよりも重要な要素だった。
トゥ氏は次の3点を挙げる。
1. 可視化は信頼を生む
情報が共有されるほど、チーム間の不安は減る。
2. 完璧な管理より継続できる仕組み
現場に負担をかけすぎない設計が重要。
3. データは対立を減らす
感覚ではなく事実で議論できる。
「オフショアが難しい」のではない
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―― 同じ悩みを持つ企業へメッセージをお願いします。
トゥ氏:
オフショア開発が難しいと言われることがありますが、多くの場合は距離の問題ではなく、可視化の問題だと思います。
状況が見えれば、チームは自然に改善できる。
EVMはそのきっかけの一つでした。
プロジェクト管理は“経験”から“再現性”へ
AIやDXが進むこれからの時代、開発プロジェクトはさらに複雑になる。
トゥ氏はこう語る。
「経験や勘は重要ですが、それだけに依存すると再現性がありません。データを活用することで、安定したプロジェクト運営が可能になると思います。」
RIKAIが目指す開発スタイル
RIKAI株式会社では、日本とベトナムの開発チームが同じ指標を共有し、プロジェクトの透明性を高める取り組みを続けている。
単に開発リソースを提供するのではなく、
“見えるプロジェクト運営”を前提としたオフショア開発を目指している。
もし現在、
- 進捗が本当に正しいのか不安がある
- プロジェクト管理の改善を検討している
- オフショア開発の品質を安定させたい
と感じているなら、一度現状を整理するだけでも新しい視点が見えるかもしれない。
RIKAIでは、実プロジェクトの経験をもとにしたディスカッションも随時行っている。
「見える化」による安心のプロジェクト運営をご希望の方は、ぜひお気軽にRIKAIまでお問い合わせください。貴社の課題解決に向けた最適な管理手法を、私たちと一緒に見つけていきましょう
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■RIKAIについて
高い技術と高い品質で事業を成功させる。
RIKAIはソフトウェア開発を軸に、「人と技術を中心としたビジネス」を展開しています。お客様に寄り添うことで、お客様の「真のニーズ」を把握し、本当に価値のあるサービスを提供します。私たちは、お客様と長期的かつ信頼できるパートナーになることを目指しています。
🏢 商号:RIKAI株式会社
📅 設立:2017年11月15日
👤 代表者:代表取締役 ドアン・ハイ・バン
📍 所在地:〒160‐0023 東京都新宿区西新宿6-12-1 パークウエスト5階
👥 従業員数:300名
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