はじめまして。39歳、名古屋在住。仕事はそこそこ有名な企業の中間管理職。 ……って書くと、すごく安定して見えるけど、実際はそんなにキラキラしてない。

仕事はもう十年以上。昇進欲もないし、目の前のことを淡々と回す日々。両親は東京、私は一人暮らし。

誰とも話さない日もある。 でもそれはそれで心地いい。だけど、時々ふと寂しくなる。

SNSは苦手で、誰かの投稿を見るたび、なんとなく自分だけ止まってる気がする。今日は金曜日。1週間の終わりだけど、心がふわっと軽くなるわけでもない。だからこのブログを始めた。

実は、先週末に久しぶりに東京の実家に帰った。母の手は小さくなっていて、父とはほとんど会話もしなかった。 懐かしい匂いがするはずの部屋なのに、なぜか心が落ち着かなかった。 「またおいでね」って母が言った時、何でもないその言葉で、涙が出そうになった。

日曜の夕方、名古屋に戻ってきて、誰にも気づかれずにマンションのドアを開けた時のあの冷たい空気。 「ただいま」って言った自分の声が、部屋に反射して返ってくる感じがして、すぐ黙った。

冷蔵庫にあったのは、賞味期限ギリギリの卵と開けかけの納豆。 コンビニで買ったおにぎりと味噌汁で簡単に済ませて、テレビもつけずに、洗濯機だけが静かに回ってた。

もうすぐ39歳と11ヶ月。 次の誕生日、誰かに「おめでとう」って言われるかな。

そんなことをぼんやり思いながら、部屋着に着替えてソファに沈んだ夜。

誰にも見られない場所が欲しくて、誰かに見つけられたくて、この場所を作った。

ここでだけは、心の奥に溜まったものを、ちょっとずつ吐き出せる気がしてる。

金曜日の夜。この続きを、静かに書いていく。

帰り道、少し冷たい風が吹いていた。 コンビニの明かりがやけに暖かく見えたけど、何も買わずに通り過ぎた。

今日は、もし誰かに「大丈夫?」って声をかけられたら、 たぶん、泣いてしまう気がした。

何かがつらいわけじゃない。 でも、何かが積もっている気がする。

部屋に戻って、明かりをつけて、いつものようにカーテンを閉めた。

カーテンの向こうに夜が広がってる。 その夜のどこかに、まだ書いていない十三話が、静かに待ってる気がした。

── 続く。

この夜の先に、どんな朝が待っているのか。 たぶんまた、いつものように目覚めて、 何もなかったように会社に向かうんだと思う。

でも、きっと、その途中で書きたくなるはず。 十三話は、そんな朝の途中に落ちている気がしてる