だいすき♡ わんにゃん♪

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獣医になり、20年余りが過ぎました。
そんな私の人生を振り返りながら、日々かかわっている動物たちのことについてつづっていきたいと思います。

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前の記事の続きです。

 

 

私はすぐに生理が来ないことを先輩に話しました。

先輩は、不安だったと思いますが私には

 

男の子かな?女の子かな?

 

と言ってくれて、とても嬉しそうに見えました。

 

とりあえず、産婦人科に行くことになりました。

先輩は一緒に行ってくれましたが、病院へは私一人で入りました。

 

 

ものすごく不安だったことを覚えています。

 

 

 

診察室でエコーの画像を見ながら先生が

 

ほら、赤ちゃんが手を振っているよ

 

と指さして教えてくださいました。

涙が止まりませんでした。

 

私のおなかに先輩と私の赤ちゃんがいる。

 

どうしようという不安な気持ちもありましたが、それよりもうれしくてたまらなかったことを覚えています。

 

 

病院を出て、先輩が待つ車に乗り込むと、エコーの写真を先輩に見せました。

 

先輩は嬉しそうにその写真を見ていました。

 

先輩も不安でたまらなかっただろうと思いますが、先輩と私には産むという選択以外はありえませんでした。

 

産んでもいいの?

 

という私に

 

お嫁さんにしてあげるって言っただろ

 

と笑って言ってくれました。

安心して私はまた泣きました。

 

 

 

それからが大変でした。

 

まずお互いの親へそれぞれ電話で話しました。

 

先輩はどういう反応をされたのかはわかりません。

 

私は母に電話をしました。

母は言葉を失っていました。

彼君と付き合っていたことも彼君を振ったことも、そして先輩とつきあっていることも知っていたとはいえ、とても驚き困惑したのだろうと思います。父は単身赴任中でいなかったため、母自身も責任を感じてしまったかもしれません。

 

病院に行ったその日に、先輩と家に帰り、母と話しました。

産むつもりだといった私たちに、母は先輩にどうするつもりなのか尋ねました。

先輩は最終学年でしたが、大学院に進学することが決まっていました。でも先輩は

 

つっくーちゃんと結婚させてください。

つっくーちゃんが妊娠したから、自分は大学院へは進学しません。

国家試験に必ず合格して、つっくーちゃんと子供を養います。

つっくーちゃんもちゃんと卒業して国家試験に合格するようにサポートしていきます。

 

と言ってくれました。

母は、とりあえず父と相談してみると言いましたが、、、今になってみると、そのことを父に告げるのにどれだけの勇気が必要だったかと申し訳なく思います。わたしは一人娘で、父はわたしを目の中に入れてもいたくないくらいかわいがってくれていましたから。

 

母は何も言わなかったけれど、父は母に対してもしかしたらものすごく怒ったのかもしれないと今思います。

 

 

記憶があいまいなのですが、父がその次の日くらいに急遽帰ってきて、大学の近くのお店で両親と先輩と私と会って話しました。

父はものすごく怒ると思っていました。後から聞いたところによると、兄たちは父が先輩を殴るんじゃないかと心配したそうです。でも父はいたって冷静でした。

 

つっくーは獣医師になるんじゃなかったのか?

お父さんは、約束を破るのだけは許せない。

どうするつもりなんだ?

 

と父は言いました。

 

私は

 

獣医になりたい気持ちは変わらない。

でも赤ちゃんを産みたい。

それを許してくれるなら、休学して出産して、そして復学して必ず卒業して獣医の資格を取ることを約束する

 

と伝えました。

 

父は何も言わず、約束を守れるのならと私たちのことを許してくれました。

予想以上にあっけなく、父はわたしたちのことを許してくれたのです。

 

お店の前で両親と別れて先輩にくっついて帰る私の後姿を、父はどんな思いで見ていたのでしょうか?

 

 

好き勝手している娘を、とてもかわいがり大切にしてきたのに失望させるようなことをしてしまった娘を、それでも父は許してくれたんです。

怒り狂うこともなく冷静に私たちの話を聞いてくれて受け入れてくれました。

 

私の望みをかなえるために。

 

 

わたしはとてもとても愛されていたんだなあとつくづく感じました。